☆Taku Takahashiや澁谷忠臣がパフォーマンス! Meta開催、「Find Your Passion」イベントレポート

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MetaはSHIBUYA109渋谷店にオープンしたクリエイター支援のための拠点「Creator Collaboration Space」にて、VRを通じて新しい趣味に出会い、追求していくことの楽しさを体験するためのイベント「Find Your Passion」を開催した。

SHIBUYA109渋谷店

祝前日の夕方、渋谷の中心という土地柄もあり、会場に到着するとそのおしゃれな空間にテンションが高まる。

おしゃれな雰囲気にワクワクする

普段のVR系の取材とは少し趣の違う雰囲気にワクワクさせられた。

☆Taku Takahashi(m-flo)さん、澁谷忠臣さんによるライブパフォーマンスを間近で観られたうえ、VRアプリの体験もできるのが純粋に楽しいイベントだと感じた。

この記事では8月10日に行われた「Find Your Passion」第二弾となる「アート」と「音楽」を楽しめる「VR アート&ミュージック」体験会のレポートとともに、リアルな感覚でアートや音楽のクリエイティブ活動を楽しめることや、その可能性をお伝えしたい。


「Find Your Passion」とは

この「Find Your Passion」とは、普段はVRにあまり馴染みがない方にもっとVRに親しんでもらうためにMetaが行っているイベントで、開催は今回が2回目となる。

第1回目は「フィットネス」をテーマに、VRゲーム「LES MILLS BODYCOMBAT」を通じて、VRを使用して楽しく体を動かすフィットネス体験会を行ったという。

参加者とアーティストの記念写真

今回の「VR アート&ミュージック」体験会では、さまざまな分野のクリエイターが招かれていた。本イベント「Find Your Passion」は招待制のイベントなため一般には公開されていないが、クリエイター達がVRを楽しんでもらい、表現の可能性を感じてもらえたらという想いがあるという。

Quest2などのVR機器の大きな特徴として、ひとたびVRゴーグルを被れば現実とは異なるVR空間内が広がるからこそ、場所の制限なしにあらゆるものごとを体験できる。

日本の狭い住宅事情では近隣への配慮などから、なかなか自宅では始めづらい楽器なども、VR空間内なら気にすることなく始めることができたり、趣味を始めるさいに高額な機材を揃えなくてもVRゴーグルとアプリがあれば始められるというメリットがあるわけだ。


VR上のライブパフォーマンス

DJとライブペイント

イベントの目玉として、VR上でグラフィティアートを描けるアプリ「Kingspray Graffiti」を使用した澁谷忠臣さんによるライブペイント、VR上でDJプレイができるアプリ「Tribe XR」を使用したm-floなどで活躍する☆Taku TakahashiさんによるDJプレイをその場で楽しめた。

ペイント中の澁谷さんと、モニターに表示されるグラフィティ

世界的に活躍するイラストレーターの澁谷さんがMeta Quest2上でライブペインティングをし、それを会場のモニター越しに見るのだが、Meta Quest2でここまで細かい表現ができることに感動した。

ペイント中の澁谷さん

モニターを見ていると、澁谷さんがスプレーを吹き続けると塗料が垂れてくるといった、かなりリアルな挙動をしていたのが面白かった。

下に足れているピンク色の線は塗料が垂れた部分

また、現実のスプレー缶であればたまに缶を振らないと色を出せなくなるが、VRであれば無限に塗料が出続けたり、そもそもいくつかの色のスプレー缶を使い分ける必要もなく、好きな色をホイールで選択して出力できるなど、現実よりもある種自由度が高い点もあるのが興味深い。

実際の卓にはなにもない

☆Taku TakahashiさんはMeta Quest Proを着用してDJプレイ。会場に置かれた何もない卓の上をコントローラーで操作している様子と、モニター越しに見える実際の画面を楽しめた。

モニターに表示されるVR上にはしっかりとミキサーやターンテーブルがある

DJを見ていて全く違和感を感じなかったがトークセッションのさいに、アプリへ楽曲を取り込む時にBPMが引き継がれなかったことから「Syncボタンが使えなかったので、それに頼れなかったんですよ」と言っていたのに驚いた。逆に、アプリ上で微調整できるようになっていたため、その場でアクションを交えて調整したのだという。

Syncとはテンポが異なる曲と曲をつなぐさいに自動でテンポを合わせてくれる機能で、例えるならデジタルカメラのオートフォーカスのようなもの。手動でも調整できるが、普段は自動でやってくれるものをVR上で調整しないといけない中でも細かく調整できることに凄さを感じた。

リズムにノってやれる

☆Taku Takahashiさんによると、音の遅延はほぼなく「リズムにノってやれる」とのこと。

招待されているクリエイターの方々からすると、VRでここまで細かい表現をすることができるんだという希望を感じたのではないだろうか。


実際にVRペイントを体験

参加者がVRペイントを楽しむ様子

パフォーマンスを観ている間、イベントに集まった参加者はキャンバス上に絵を描くアプリ「Painting VR」を体験できた。

ローラーでゴロゴロ塗っている様子

VR空間内のキャンバスにローラーや刷毛、筆などの様々な画材を用いてキャンバスに絵を描いていくのだが、絵具の混ざり方や画材による質感の違いなどがかなりリアルなのが面白かった。

絵具を選んで刷毛につけている様子

パレット上で絵具を混ぜて好みの色を作ってからキャンバスに乗せていったり、キャンバス上で異なる色の絵具を載せると混ざっていくのを見るだけでも楽しめる。

ササニシキ作「夕暮れの海」

帰りに、自分が描いた絵のデータとプリントしたものをもらえた。一応、空一面の夕焼けと、それが反射した海をイメージして描いてみた。色が混ざるのを楽しんでいるうちに体験時間の10分があっという間に過ぎてしまった。

(TEXT by ササニシキ

●関連リンク
Meta
☆Taku Takahashi Official Site
澁谷忠臣 Official Site