ししろんの「クールビューティ&末っ子」ムーブは有罪or無罪!? 「hololive SUPER EXPO 2022」体験ブースをまとめてレポート

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カバーは3月19、20、同社のVTuber事務所「ホロライブプロダクション」をテーマにしたリアルイベント「hololive SUPER EXPO 2022 supported by ヴァイスシュヴァルツ」を幕張メッセにて開催した。

オープニングセレモニーと一部会場のレポートを行った第一弾、フォトスポットをメインに取り上げた第二弾に続いて、この第三弾の記事では、体験ブースを中心に紹介する。


●ホロライブ裁判所

「ホロライブ裁判所」といえば、ありとあらゆるイタズラを繰り返してきたホロライブゲーマーズ所属猫又おかゆさんを裁くために実施された「おかゆ裁判」が元ネタだ(*お詫びと訂正:初出時、大空スバルさんの「大空警察」を元ネタとしておりましたが、正しくは「おかゆ裁判」でした訂正してお詫び申し上げます)。

EXPOでは出張裁判所ということで、イベント参加者のホロリスたちが裁判員となって審判を下す形式で実施した。

ブースで最初に驚いたのは大行列だった。筆者が裁判所に向かったのは1日目の昼過ぎだったが、その時点で最後尾のプラカードには恐怖の「待機時間:130分」の文字。しかし「これくらいで怖じ気づく様な俺たちじゃあない」と覚悟を決めて列に並ぶ。

辛く厳しい戦いになるかと思われた待機であったが、案外楽しく過ごすことができた。というのも、待機列近くに、デフォルメの着ぐるみたちが近くで「ファンサ」してくれる場面に遭遇できたからだ。裁判所からは、ときおりホロライブ3期生宝鐘マリンさんのクソデカボイスが漏れ出ており、それもブースへの期待を高めてくれた。

残念ながら、並んでいるときにはうまく撮れなかった

長い待機列を少しずつ進み、ようやく辿り着いた裁判所。5人セットで案内されて黒の帳を抜けると、壁には3つのモニターが並び、定位置の手元には「有罪」「無罪」のボタンが置かれていた。

意味深なボタン

しばらくして、裁判は開廷。筆者のパートでは検察官が大空スバルさん、現れた被告人はホロライブ5期生の獅白ぼたんさんだった。

起訴内容を読み上げるスバル、罪状は「本当のお前はどっちなんだ罪」

後に「脳みそ溶かし罪」に罪状が変わる

スバルさんいわく、「ぼたんはクールビューティな見た目なのに、末っ子ムーブをするから、コラボで『ス虐』されてもなぜか許してしまう。l脳みそがバグる」とのこと。確かに、真剣にゲームに取り組んでいるときのししろんは、まさに歴戦の猛者といった振舞いだが、すこし気が緩むとネコ科を彷彿とさせるユルさがあるのも事実だ。

それに対し、被告人であるぼたんさんは「身に覚えがない」と容疑を否認。「逆に末っ子でいいでしょ~」と切り返すぼたんさんに、スバルは「その見た目で末っ子キャラは無理でしょ!!」とらしからぬ発言。どうやら、ししろんはデビュー前からスバルの「癖」を貫いていたらしい。

ここで、スバルさんの脳みそを溶かしにかかるぼたんさん。すばるさんは「私のどんなとこが好きなの?」と唐突に問われると、「ちょっとエッチなとこ」といきなりぶっ飛んだ発言をかます。普段のセンシティブに厳しいスバルさんから予想だにしない発言に、裁判員席も思わず笑いに包まれた。


その後、言い訳を重ねる中でぼたんさんを褒めちぎるスバルさんに「てえてえ」を、滑舌わるわるになってしまうぼたんさんにかわいいをそれぞれ感じ、ニチャニチャなスマイルが止まらない筆者だった。

末っ子スマイルを振りまく獅白ぼたんさん

検察官と被告人が一言ずつ伝えた後に、いよいよ審判の時だ。

ここで、筆者は、ゆっくりと、有罪のボタンを押し込んだ。

いやわかりますよ、ギャップ萌えは持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない、強力な兵器だって。でも撃ったら大勢のホロリスが死んでしまう!

運命の判決は……。無罪!!!!!

お天道様は末っ子パワーの前に屈した。勝訴したししろんは「これからもスバル先輩の脳みそを溶かしていく」と高らかに宣言。スバルの嘆く声が法廷に響きわたり、閉廷となった。最後にししろんから「来てくれてありがとう、EXPO楽しんでね~」とのメッセージが流れて裁判は終了した。

本コーナーは終了後、裁判の結果に応じて、勝訴したホロメンの描かれた「勝訴」の紙がもらえていた。しかし、筆者が参加した夕方頃にはあまりの人気に品切れの模様だった。ししろんはスバル先輩だけでなく、ホロリスの脳も溶かしきっていたようだ。

力強い「勝訴」の文字

この写真は、一緒に裁判に参加した通りすがりの方に撮らせていただきました。この場をお借りして、お礼申し上げます。


●ホロ占の館

「ホロ占いの館」は、ランダムで選ばれたホロメンが貴方の運勢とEXPOの楽しみ方を占ってくれるというものだ。

筆者の体験時に占ってくれたのは、ホロライブ4期生の常闇トワ様。

トワ様。顔がいい

占いの手順を教えてくれるトワ様。「占いを始める前に、まず、五秒間目をつむって落ち着きましょう」と言われたので、素直に従う。

目をつむるトワ様をなんとか撮ろうとするも、あえなく失敗した写真

5秒のカウントが終わって瞼を開くと、「モニターに映る質問に、素直に答えてください」とのアナウンスが流れたので、それに従う。

筆者向けの質問内容は、「アーカイブをよく見るほうだ」「どちらかといえば箱推しだ」「毎朝配信チェックする」「ホロライブのSNSは大体チェックしている」「二次創作が好きだ」の5つ。こちら、どうやら答えによって質問内容が分岐するらしい。おまけに、解答するたびに優しい相槌を入れてくれるので、終わってもいないうちに、早速もう一周したいという思いが胸をよぎる。

「キミのことわかってきたかも~」とトワ様。そろそろ占いが終わりに近づいていることを告げる。

最後の質問

最後の質問に答え、いよいよ結果発表。

パーソナリティの分析結果は、「失敗を恐れず行動ができて、一つのアイデアから新しいことに挑戦できる人」とのこと。自身のこれまでを見返すと、確かに当てはまる項目が多い。

次に、更に運勢を上げるための方法は、「新しいことに挑戦すべき」とのこと。ここでトワ様より「気になっているホロメンの二次創作を始めると運勢がよくなるよ!」とのアドバイス。

「ある意味、こうやて体験レポートを書き記すのも二次創作では?」と勝手解釈。これからの運気も上向きになるだろうと淡い期待を胸に抱き、ホロ占いは終了した。


●ホロプリ体験ブース

「ホロプリ」は、その名の通り、ホロライブプロダクションのメンバーと一緒にプリクラを撮れるコーナーだ。以下は筆者が実際の体験動画になる。

1日目の様子 翌日は待機時間300分となる。恐ろしや……。

プリクラは計5台用意されており、それぞれの機械で撮影できるホロメンが異なる。

ホロライブ0、1期生
ホロライブ2、3期生
ホロライブ4、5期生
ホロライブID、EN1期生
ホロスターズ1~3期生

筆者の「推し」はホロライブ1期生の夜空メルちゃんなので、0、1期生とプリクラが撮れる機械に向かう。

いざ機械に入り、プリクラ機の親切な画面指示に従って、おぼつかない手でパネルを操作する。

ホロプリでは事前にメンバーを4人選んで、4回シャッターを切ってくれる。一緒に映るホロメンは4回別々でもいいし、同じ人を連続で選ぶことも可能だ。筆者は2回をメルちゃん、残りをホロライブ1期生のアキ・ローゼンタールさんと0期生のロボ子さんに決めた。

次は撮影……というタイミングで、筆者は焦る。というのも、メルちゃんとちょうどいい感じに並ぶのがなかなか難しいのだ。目線をタッチパネルと正面のカメラに目まぐるしく移し、ようやくベストポジションを見つけることに成功。(構図だけは)いい感じに写真を撮れた。

ベスト写真

そのあとも撮影を続け、計4枚の写真を撮影したところで、撮影終了。

最後、プリクラがシートに印刷され出力されるが、なんと、そのシート形式も複数選択可能。
一般的なプリクラのように小さい写真を複数つくることも、いい写を大きく写すことも可能だ。

印刷されたプリクラ

印刷されたプリクラにある二次元バーコードを読み取るとファミプリ公式サイトに移動し、同じくプリクラに印刷されたID番号を入力すると、無料で1枚、デジタルデータとして保存が可能だ。

「推しと写真が撮れた!!」という喜びと、「大急ぎすぎて身だしなみ終わってるわ……」という自責の念に駆られた、非常にドキドキの詰まったコーナーとなった。


●ホロライブ神社

最後に紹介するのは、第一弾のレポートでもピックアップしたホロライブ神社。0期生さくらみこさんの所有する神社が中央に鎮座し、周りは縁日といった様子で、ホロメンによる出し物が並ぶ。

体験というキーワードでは、神社への参拝、ホロライブおみくじを引くこと、そして、絵馬の奉納の3つが挙げられる。

まず、神社への参拝について、こちらは、神社の鐘を実際にならすことができる。お賽銭は要らないとのこと。なんと太っ腹なことか。鐘を鳴らすと、ホロメンからのメッセージがランダムで再生される。筆者のときは、0期生さくらみこさんのボイスで「ゴミをお賽銭箱にいれないでにぇ~」と悲痛な声。


ホロライブおみくじは、1人一回おみくじを引けた。

期待を胸に箱に手を伸ばし、おみくじを引くと、現れたのはときのそらちゃんの「そら吉」。天気が良かったら吉とのこと。

引き当てたおみくじは、そのまま持ち帰ることも、境内の木に結び付けることも可能だ。

絵馬の奉納は、1人1つ絵馬をもらって描き込み、奉納できるというもの。

字が汚いのはご愛敬

絵馬掛には、多くの絵馬が並んでおり、中には、現在連載中の「ホロライブオルタナティブ ヤマト神想怪異譚」の作画・原作を担当する、黒瀬浩介さん(Twitter)のイラスト入り絵馬なども見つけた。他にも、ホロライブゲーマーズ所属の大神ミオさんの「パパ」である泉彩さん(Twitter)と、ホロライブ6期生の鷹嶺ルイさんの「ママ」であるかかげさん(Twitter)による保護者てえてえ絵馬など、眺めているだけでとても面白いコーナーであった。

2日目午前の絵馬掛、隣にももう一つあり、その絵馬の数に圧倒される

こうした体験型ブースを交えたイベントは、ホロライブでは初の取り組みであろう。それでいて、ボリュームも充実しており、非常にワクワクした気持ちを高めてくれるイベントであったように思われる。なにせ、両日参加し、気合を入れてブースをあちこち回ったつもりの私ですら、まだまだ見きれていない部分も数多く残っているからだ。

都合が合わず参加できなかったホロリスは勿論、参加できたものの「○○のブース待機列長すぎで行けなかった~」という方も多いだろう。本記事が、そうした方々に、少しでも会場の楽しさを伝えることができることを祈り、本記事の締めとしたい。

(TEXT by Ono Soichiro)


●関連リンク
イベント公式サイト
ホロライブプロダクション公式サイト