ドコモ、空間情報にひも付くARコンテンツを簡単に作成できるパッケージを開発

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NTTドコモは、現実世界の空間情報にひも付くARコンテンツの作成を簡易化するための「空間AR開発パッケージ」を開発したと発表した。

空間ARコンテンツの作成に必要な技術とシステムをひとつのパッケージとして提供することで、短期間で簡易に、また作成に必要な複数の技術を自前で用意するよりも安価に、空間ARコンテンツを作成可能にする。本パッケージの開発には、2021年3月および7月にお台場ヴィーナスフォートで行った実証実験などを通して得た知見も活用しているという。

空間ARコンテンツは、ARクラウド技術とデジタルツイン技術を用いて、現実世界の景観とデジタル情報を融合させたコンテンツ。コンテンツの体験者は、ARグラスやスマートフォンを介して、現実世界の景観に溶け込んだ街のデジタル情報や、バーチャル広告やクーポンなど店舗のデジタル情報を、最適な場所とタイミングで受け取ることができる。

空間ARコンテンツを作成するには、現実世界の空間情報をスキャンする技術や、空間情報にひも付けてコンテンツを配置するツール、およびユーザーが保有するデバイスの詳細な位置を推定してコンテンツを配信・共有するためのARクラウドサーバーなど、複数の技術やシステムを用いる必要があり、技術面・コスト面のハードルが高かった。

本パッケージは、デジタルツインを構築するためのスキャンツール、コンテンツを作成し配置するためのオーサリングツールや、コンテンツを配信・共有するためのARクラウドサーバー、および空間ARコンテンツを体験するためのビュワーアプリの4つで構成。ビューアーアプリは、複数の自己位置推定技術やプラットフォームに対応しており、さまざまな環境や体験内容に合わせて提供できる。

また、本パッケージを活用して作成した空間ARコンテンツ(コンテンツ開発:xgarden)を、3月18日〜4月10日(日)まで、大阪府・道頓堀で実施する「道頓堀XRパーク」の中で提供する。
・詳細:https://dotonbori-night.com/news/2022/xrpark/

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NTTドコモ プレスリリース