情報通信研究機構、多人数が裸眼で3D表示を体験できる透明ARディスプレイを開発

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国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)デジタル光学基盤研究室は、ホログラムプリント技術(HOPTEC)を応用し、多人数が同時に裸眼でフォトリアルな3D表示を体験できる透明ARディスプレイシステムを開発したと発表した。

本システムは、NICTが独自開発したホログラフィックフィルム1枚と、複数台の安価な小型プロジェクターの簡易な構成により、裸眼で3D表示を体験できる透明ARディスプレイ。フルカラーの映像を投影し、対角35cm、水平視野角60度、垂直視野角10度以内で、3Dメガネを着用せずに多人数で見ることが可能だ。

また、NICTと凸版印刷は、本システムに、凸版印刷が保有するライトステージを用いて計測した高精度な顔計測データから成る映像を3D表示することに成功したとしている。

今後、フォトリアルな3D表示を通じ、透明ARディスプレイシステムを使ったオンラインコミュニケーションや遠隔作業支援などを推進していく。エンターテイメント分野だけでなく人体を3D表示させた手術トレーニングや手術支援など、医療分野における活用などさまざまな分野への適用を進めるという。

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