KDDI総合研究所と善光会、ARメガネを活用したハンズフリー介護作業支援システムを開発

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KDDI総合研究所善光会は2日、ハンズフリー介護作業支援システムの開発に成功したことを発表した。本システムは、実証実験を昨年10月から12月にかけて善光会の介護施設で実施。現場での有用性を確認した。 

図:ハンズフリー介護作業支援システムの構成 

KDDI総合研究所は、KDDIグループのシンクタンク機能と研究開発機能を併せ持つ文理融合型の研究機関。善光会は、東京都大田区を拠点に介護福祉施設を運営管理する社会福祉法人。 本システムは、両組織が持っていた顔認識技術及び音声合成技術とスマート介護プラットフォームを組み合わせる事で誕生した。 

介護現場では本システムを使用することにより、新規の入居者など職員が詳細情報を把握しきれていない場合であっても、入居者の情報をその場で即提示できるため、声がけなどで適切な対応を取ることが可能となる。 

今後の展望としてKDDI総合研究所と善光会は、介護現場で提供するサービスの質の向上や介護職員の負担の軽減、安全性・生産性の向上、働き易い職場環境の実現を目指し、実用化に向けた取り組みをより進めていく。また、高齢化社会の課題解決につながる研究開発も進めていく予定。 

(TEXT by Mitsuki Hayashi) 

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