「花譜」や「KAMITSUBAKI STUDIO」のTHINKR、エイベックスから独立 阪急阪神HDなどから第三者割当増資

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エイベックスは21日、取締役会を実施。連結子会社であるTHINKRが第三者割当増資を実施すること、およびその増資を原資に同社の子会社が保有するTHINKRの全株式をTHINKRに譲渡(自己株式取得)することに基本合意したことを発表した。自己株式取得の予定日は7月26日だ。

THINKRはVTuber業界では、花譜をはじめとするバーチャルシンガーらが所属するクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」をプロデュースすることで知られているほか、グラフィックやウェブのデザイン、映像制作、イベントプロデュースといった事業も手掛けてきた。

エイベックスは2018年5月、当時の子会社を通じてTHINKRに出資し、79%の株式を保有(編注:株式は51%以上保有することで株主総会で過半数を超え、会社の方針などを決められる)。子会社であるエイベックス・ミュージック・クリエイティヴが運営する「Z-aN」でのオンラインライブ開催/中継などを行ってきた。

THINKRは今後に向け、さらなる新規事業の展開や設備投資を予定しており、新たな投資家候補を見つけたうえでエイベックスと協議。第三者割当による増資をもとにエイベックス子会社が持つ全株式を買い取り、エイベックスグループから出向している取締役や従業員などを解任して、事実上独立をすることになる。なお、THINKRとエイベックスは別途、覚書を交わして業務提携を継続していく予定だ。

第三者割当増資の割当先としては、阪急阪神ホールディングス株式会社、ジャフコV7投資事業有限責任組合、HIRAC FUND2号投資事業有限責任組合、 阪急阪神イノベーションパートナーズ投資事業有限責任組合、ジャフコSV7-S投資事業有限責任組合が挙げられている。

※訂正:事実に基づき一部を修正しました(2024年6月23日6時40分)

 
 
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