人気アバター「桔梗」で約120着の衣装を試着できる「コスチュームミュージアム」が公開

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VRChat上の生活で役立つさまざまなアバターギミックを制作している「合法チート研究会」は、5月17日より衣装展示のワールド「コスチュームミュージアム」を公開! エントランス含めて全4ワールドに分かれて合計120着ものアバター用衣装が展示され、なんとその場で試着できるというワールドになっている。

5月10日に合法チート研究会が発表したばかりの改変を前提としたアバター規格「チェンジアバターズ」とあわせて、VRChatを始めて間もない初心者ユーザーに向けたアバター文化の第一歩を楽しむにふさわしい場として制作された。

チェンジアバターズはその名の通り改変することを前提に設計されたアバターで、便利なアバターギミックを手掛けてきた合法チート研究会による「首すげ替えツール」と専用の「肌テクスチャ」が同梱されているというもの。価格帯もVRChatを始めて間もない方には嬉しい3500円というロープライズを実現している。

チェンジアバターズに同梱されている「首すげ替えツール」の対応アバターは桔梗、マヌカ、セレスティア、萌、舞夜という人気の5体。人気のアバターは対応する衣装も多いため、膨大な衣装の中から自分好みの衣装もきっと見つかるだろう。もちろんチェンジアバターズ自体もQuest対応版がついてくるなど、使い勝手のいいアバターだが、もう一歩進んだ改変をしたい場合を見越した設計になっているという、これからVRChatにハマる人の第一歩を考えられたアバターだ。

今回、合法チート研究会が公開した「コスチュームミュージアム」はまさにそんなアバター用衣装に対する初心者の心理的ハードルを少しでも下げるために企画されたものになっている。チェンジアバターズと合わせて、アバター文化をこれから楽しもうと考えているVRChatを始めて間もないユーザーに向けた、VRChatやアバター文化の発展のために活動する彼ららしい取り組みだ。


「桔梗」に着替えて自由に試着できる!

なんと本ワールドでは特別に、チェンジアバターズにも対応している人気アバター「桔梗」を着用し、桔梗用の衣装にその場でお着換え可能。

素材感にもこだわったリアルな路線の衣装、通称「リアクロ」な衣装を試着

実際に着替えてみると衣装を細部まで見れたり質感も確かめられるのは、実際に服を試着した時のよう。特にリアル路線のアバター衣装の場合は生地の質感も購入の決め手になるため、それを実際に着用して体験できるのは大きな利点に感じた。

このワールドはただ試着できるだけでなく、便利なワールド専用メニューがあるのが嬉しいポイント。メニューは方向キーを長押しすることで表示され、選択している衣装の対応アバターや価格などがわかるほか、下部に表示されている頒布先URLをコピーして自身のブラウザにペーストすることでそのまま購入に進めるのが便利だ。また、専用のパーソナルミラーを出しておけば常に着替えた自分の姿を見ることができる。

まさに、VRChat上でアバターの衣装を試着したいニーズの全て答えていると言っても過言ではない。


●コスチュームミュージアム
・エントランスワールド URL:https://vrchat.com/home/world/wrld_b23addf0-097f-4be7-b19d-ac19a2570d7c
・ミュージアムワールド1 URL:https://vrchat.com/home/world/wrld_2fb7ae57-a21b-40e7-a6e9-5cc78fc2b57b
・ミュージアムワールド2 URL:https://vrchat.com/home/world/wrld_4f71fdc3-dbeb-44df-a29b-a4970a83069c
・ミュージアムワールド3 URL:https://vrchat.com/home/world/wrld_da107ef0-b4e9-41c2-8193-0297fab67b74

ワールドはVRChatの制約上、ミュージアムワールド3から毎週1ワールドずつPubric化される。Pubric化されるまでは、検索結果に出ないのと、誰でもJoinできるPublicインスタンスでワールドを立てられないという制限はあるが、近しい友人たちと見て回るにはFriend+等のインスタンスを立てれば充分だろう。

また、エントランスには1から3までのポータルがあるため、まずはエントランスに行くことをおすすめする。


合法チート研究会が「コスチュームミュージアム」にかける想いとは

(左より)ワールドモデラー:youyou2002さん、ディレクター:TKSPさん、プロデューサー:SOU367さん

合法チート研究会は、アバター用のギミックや改変時に役立つツールの開発を行なっているグループで、「VRChatのさらなる発展と盛り上げたい」という行動原理で活動している。

スタイリッシュな展示
鏡を配置し、ソールが見える展示の工夫

今回もまさに「衣装にフォーカスしたい」「アバター文化を応援したい」という観点からこのワールドが企画されたという。主役はあくまで衣装であるため、ワールド自体は至ってシンプルでありながら、衣装本来のかっこよさや可愛さが映えるよう、現実の展示空間のようなスタイリッシュさとバーチャル空間らしいギミックを配置するという、絶妙なバランス感覚で設計されている。

画面右の足場が光るギミックで遊ぶ取材陣たち

さまざまな衣装を鑑賞することと、VRChatのワールドを見て回ることのどちらも楽しめるように、単なる展示スペースというだけでなく体験型のインスタレーションを楽しむようなインタラクティブな要素があることで、「体験型の展示」として面白い作りになっている。

VRChatの醍醐味のひとつとしてやはりVR空間を体験できるというところがある。本ワールドではその体験の部分に重きを置いて作られたているので、単純に見て回るだけでも楽しめる。

足元に試着用のサムネイル表示

ユーザー目線で嬉しい点といえば、試着用の桔梗のサムネイル表示をOFFにできるようになっていること。通常、試着用のアバターはそうとわかるように足元や頭上などにサムネイルなどが表示されることが多い。

メニューからサムネイルを非表示にできるので試着が快適に!

しかし、エクスプレッションメニューからサムネイル表示をOFFにすることでこの通り、サムネイルのない状態で試着できる。これには、アバター文化を多くのユーザーに親しんでもらおうという合法チート研究会、そしてアバター作者のポンデロニウム研究所さんの熱い想いを感じた。

エントランスの先に3つのワールドへのポータルがある

合法チート研究会は以前公開している「チセモール」で培った技術を元に今回のワールドを設計しているが、展示部分のワールドが3つに分割されているのが大きなポイントになっている。120もの衣装を展示するとなるとかなり広く、それだけワールド容量も大きくなるが、分割することで軽量化することに成功している。

とはいえ人数が多くなるとギミックが多いこともあって結構重いと感じることもあると思うので、そのさいはネームプレートを消すなど、設定をいじりながら楽しむのがおすすめだ。

また、これはクリエイター向けの取り組みだが、このワールド制作においては独自の入稿システムを構築したり、モジュラー的にワールドを設計するという作りになっているという。これはもちろん、第二回の開催や、今回、展示・体験ように起用された桔梗以外のアバターでの開催など、さまざまな取り組みを想定しているとのこと。

つまり、今回の反響が大きければ大きいほど、このアバター文化に寄り添った「コスチュームミュージアム」が展開されていくかもしれないということだ。例えば男性アバターだったり低身長アバターだったりと、さまざまなバリエーションがあるアバター文化だけに、ポピュラーな女性アバターだけでなく、さまざまなアバターで衣装改変を楽しめるきっかけとして、今後も期待しつつ、公開を楽しみたいと思った。


(TEXT by ササニシキ

●関連リンク
合法チート研究会公式X
エントランスワールド URL
ミュージアムワールド1 URL
ミュージアムワールド2 URL
ミュージアムワールド3 URL