おめがシスターズ、7年目の1stライブ「モンスターカミング」レポート ぽこぴー、あおノジョ、ハローキティも駆けつけた!

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おめがレイさん、おめがリオさんの2人組VTuberユニット「おめがシスターズ」(おめシス)は2日、東京都多摩市のサンリオピューロランドにて1stライブ「モンスターカミング」を開催した。

ゲストに甲賀流忍者ぽんぽこさん、ピーナッツくん富士葵さん、キクノジョーさんというVTuber仲間4人、そしてシークレットゲストとしてキティちゃんを迎え、歌あり、企画ありの熱のこもったステージを2時間弱お届けして、集まった600名超のファンを熱狂させた。

何より驚いたのは、VTuberのライブにもかかわらず生身で出てきたところだ。まさに彼女たちのよさを凝縮したような斜め上を行く演出に「さすが俺たちのおめシス!そこにシビれる!あこがれるゥ!!」とブチ上がった方も多かったはず(筆者もVTuberのライブを横から撮影するのが初めてでした)。現地で撮影した写真をもとに簡単にレポートしていこう。


出産報告や実写化など、VTuberの枠を超える飽くなき挑戦

おめがシスターズといえば、個人勢ながらVTuberの可能性に常に挑戦してきたユニットだ。

YouTubeでのデビューは2018年3月5日(ちょうど6周年!)と、まさに爆発的にVTuberに注目が集まった時期だ。VTuberでは珍しい外でのロケを敢行したり、体を張りつつ技術力も駆使したドッキリを量産するなど、その企画力で大いに注目を集めてきた。

2019年、2020年と業界の主戦場が動画から生放送にスイッチしていく中でも、動画勢としてきちんと再生される名作を生み出していくスタイルを守り続け、いい意味でVTuberらしくない側面を見せてファンを増やしてきた。ガンプラや辛辛魚へのこだわりなどに共感するファンも多いはず。筆者も、Meta Quest 3のレビューを依頼する(というか奪われた)など、VRやアップル製品などに造詣が深いレイさんにシンパシーを感じる一人だ。

2020年11月、レイさんがVTuberとしては珍しい出産報告を出したことも業界を驚かせた。2022年には顔だけキャラクター、体は実写という半分VTuberを始めて、外ロケを増やしていくなど、活動年数が長くなっても落ち着くことはまったくなく、常にアクセルをベタ踏みしてファンを楽しませようとしてきている姿勢にリスペクトしか抱かない。

そんなおめシスで、実は再生数の上位にいるのが「歌ってみた」動画となっている。そう、彼女たちはバラエティー路線だけでなく歌でもネット上で支持されているわけで、約6年の時を経て、初めてステージでその生歌を聴ける機会が訪れたわけだ。それはファンとして気持ちが盛り上がらないわけがない。

実際、サンリオピューロランドを訪れると、赤青お揃いのパーカーを着ていたり、過去物販のアパレルを身につけていたり、髪色をおめシスに合わせたり、うちわなどの応援グッズを手にしていたりと、気合の入ったファンも結構見受けられた。

そんなファンに向けて、彼女たちはどんな姿を見せてくれるのか──。

富士葵さんとキクノジョーさんの「あおノジョ」による前節の後に待っていると、会場が暗転。

初配信からの過去を振り返るエモい映像が流れ、10からのカウントダウンが始まったあとに……

はたして現れたのは昨年12月にリリースした新曲「モンスターカミング」のMVでも披露したフェイスマスクをつけた生身の本人! 思わず「実写ーーーー!!!!」と心の中でツッコミを入れてしまった(実写というか生身ですね)。

VTuberのライブというと、巨大LEDや透明スクリーンなどにキャラクターの姿を投影するケースがほとんどだ。ここ1、2年では、例外的に特にVシンガーの分野でライブだけは生身を出して本人が歌うケースも増えてきているものの、フェイスマスクでステージに現れたVTuberは前代未聞。初音ミクの時代から15年ほどキャラクターライブを取材している筆者でも、「一方ロシアは鉛筆を使った」的な解決方法に驚いてしまった(念の為、甲賀流忍者ぽんぽこさん、ピーナッツくんの「ぽこぴー」もキャラクターの姿で出てきているのは承知で、そうしたキャラの延長にあるアプローチでなく、生身をVTuberに寄せたというのが斬新という話でした)。


ライブではそんな「おめがってる」要素がいくつもあって、彼女たちらしさがビンビンと伝わってきた。

そもそもフェイスマスクを装着した状態で、あれだけきちんと歌えているのが素晴らしい。縦横無尽にステージを動き回るエネルギッシュさ、コールアンドレスポンスを繰り返して観客との一体感を高めようとするエモさなど、音楽ライブに参加するよさが随所から感じられた。しかもカラオケではなく、生バンドを入れてきちんと音楽で楽しませようとしてきたところも嬉しいポイントだ。写真撮影タイムを4度ほど設けていたのも、ファンに今日の思い出を形で残してもらういい施策だと感じた。

ステージの構成もバラエティー寄りでとても楽しかった。2曲目の「ニブンノイチ」後に突然、ステージに椅子を持ち出して座り出す(!)レイさん。さらにリオさんがソロ曲の「I.R.O」を歌った後に絶命(!!)。そのままレイさんがソロ曲「周回軌道」を歌い(!?)……と、文字に起こすとまったくもって意味不明な感じになってしまうのだが、それをさらりとやってのけて「おめシスならそうだよね」と納得させてしまうところがスゴい。

突然舞台袖から椅子を持ってきて座るレイさん
人人人人人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
そしてそのまま歌うレイさん
ちなみにリオさんは、このあとファンのみんなの応援で……
生き返りました

甲賀流忍者ぽんぽこさん、ピーナッツくん、富士葵さん、キクノジョーさんを迎えて実施した、即興で歌詞をつくって歌うという企画も、普段から動画で見ていた仲のよさがそのままステージで再現させれていてエモかった。選ばれたお題をもとにそれぞれが無理やり捻り出した歌詞に、飛び交うツッコミ。「これだよ、これが見たかったんだよ」という場面に思わず笑顔が溢れた。

新衣装でアンコールの7曲目「シンクロニティ」を歌った後……

シークレットゲストとして現れたキティちゃんとのやりとりも、次の8曲目「ホウキ雲」についてリオさんが「キティちゃん、自由に動いてくれる?」と無茶振りしたり、あまりのアドリブダンスのすごさに「キティ師匠」などの名言が飛び出したりと自由でよかった。

アンコールのラスト「I’m A Show!」を歌い切ってバンドメンバーと挨拶した後、観客が退場する前に最後の撮影タイムを設けていたのもファン思いだと感じた。前の方から1列ずつ5秒撮影して、最前列から左右に分かれて客席の外周を通って、会場後方のホール出入口に流れるという仕組みで、全員最前列での撮影を実現していたのもとても優しいシステムだと感じた。

歌の一体感でわれわれの心を震わせ、トークや企画で存分に笑わせてくれた「モンスターカミング」。6周年/7年目という節目に合わせて、おめシスの2人が今後、どんなことに挑戦していくのかますます楽しみになったライブだった。

© 2024 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN  著作 株式会社サンリオ


●セットリスト

  1. モンスターカミング
  2. ニブンノイチ
  3. I.R.O
  4. 周回軌道
  5. RunRunAround
  6. コネクトリップ

*アンコール

  1. シンクロニティ
  2. ホウキ雲
  3. I’m A Show!

(TEXT & Photos by Minoru Hirota

 
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