ウマ娘&ホロライブの「うまぴょい」、花譜&星街すいせいなど夢のコラボも! VTuber Fes Japan 2022厳選レポ

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4月29、30日の両日、日本最大級のバーチャルアーティストによる音楽フェス「VTuber Fes Japan 2022」(VTuber Fes)が、幕張メッセの「ニコニコ超会議2022」特設ステージで開催。各アーティストのオリジナル曲や、人気ボカロ曲やアニソンのカバーなど、2日間合わせて53曲ものバラエティに富んだステージが披露された。

このレポートでは、2日間のライブの珠玉のパフォーマンスの中から、一部をダイジェストで紹介していく。ライブの全容は、2022年の5月末頃まで視聴可能なニコニコ生放送のアーカイブでチェックして欲しい。

*VTuber Fes出演者のインタビューはこちらの記事


774inc.の「ルカルカ」でDAY1開幕!

29日の「DAY1」で最初にステージに登場したのは、774inc.所属の4人。「有閑喫茶あにまーれ」の因幡はねるさん、宗谷いちかさんと、「ハニーストラップ」の周防パトラさん、堰代ミコさんによる「ルカルカ★ナイトフィーバー2015」でライブは開幕した。

「踊ってみた」でも大人気だった定番ボカロ曲は、ニコニコ超会議内の企画であるこのフェスのオープニングにぴったりの選曲。生バンドの演奏も4人の歌とダンスをさらに盛り上げる。

ちなみに、あにまーれのいちかさんは、4月30日でグループを卒業して774inc.のソロタレント第1号となることが発表されており、あにまーれの一員としてステージに立つのはこのVTuber Fesが最後。2018年のデビューからの約4年間、苦楽を共にしてきた僚友のはねるさんとお揃いのアイドル衣装を着て、広いステージに立つ姿を見ていると、さまざまな思い出が蘇ってくる。

開幕からの4曲は同じ774inc.所属のVTuberたちによるパフォーマンスが続いたが、企業や個人といった枠組を越えたコラボも続々と実現するのがフェスの大きな魅力だ。5曲目では、VTuber黎明期から活躍してきた、かしこまりさんとおめがシスターズがUNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」をカバー。

ソロコーナーを挟んだ9曲目では、朝ノ瑠璃さん、VESPERBELLおめがシスターズ天神子兎音さん、獅子神レオナさん、MaiRさんの6組8人が、TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」の劇中歌「虹色のフリューゲル」を披露。ビジュアルも普段の活動スタイルなどもバラバラで個性豊かな顔ぶれが同じステージに立ち、力強く綺麗なハーモニーを響かせる。


夏色まつりは、後輩のオリジナルソングをカバー

DAY1の出演者の中で、特に意外な選曲だったのは、MCも担当したホロライブの夏色まつりさん。自身のオリジナルソングなど様々な選択肢もある中、15曲目で披露したのは、なんとホロライブの後輩、白銀ノエルさんのオリジナルソング「ほめのび」。

ホロライブのメンバーは、「ホロライブ楽曲縛り」の歌配信を行うこともよくあるが、VTuber Fesという大舞台でこのチョイスは予想外。2人の仲のよさを感じて心がほっこりさせられた。

再びMCに戻ったまつりさんが「ラストスパート! みんな楽しんでいきましょう!」と宣言した後の17曲目では、「にじさんじ」の戌亥とこさんが1stオリジナルソング「地獄屋八丁荒らし」を披露。力強い上に伸びやかで情感あふれる歌声は、バンドサウンドとの相性も抜群で、会場をさらに熱くさせた。

続いて登場した同じ「にじさんじ」の星川サラさんは、歌声もダンスもアイドル的可愛さ全開で、人気ボカロ曲「ワールドイズマイン」を明るく可愛く歌い上げた。

20曲目では、現在放送中の人気アニメ「パリピ孔明」でヒロイン月見英子の歌唱を担当している歌手の96猫さんが「ポッカデラベリタ」を熱唱。21曲目では、ミライアカリさんとのデュエットで「ロキ」とボカロ曲を続けて披露した。

ニコニコ動画の「歌ってみた」の誕生初期から活動してきた大人気シンガーがVTuberとして、ボカロ曲を披露する。配信文化における近年の音楽の歴史をギュッと詰め込んだようなステージだった。


ホロライブ勢の「SSS」から全員でアンコール!

本編ラストとなる25曲目を任されたのは、その前にオリジナルソング「Equation of love」で、さすがのアイドル力を見せつけたときのそらさん、そして夏色まつりさんとAZKiさん。ホロライブの3人が、ホロライブのイベントでも大人気の「SSS」こと「Shiny Smily Story」を歌い始めると、会場の観客も配信のリスナーもクライマックスの到来を確信し、ますます盛り上がる。イントロ最後の「ホロライブー」という掛け声が「超会議ー」に変わっていたのも、このフェスだけの特別感を感じて楽しい。

会場の熱を最高潮にまで盛り上げた3人がステージを去ると、すぐに、まつりさんだけがMCとしてステージに再登場。「最後にもう1曲だけ。それでは聴いてください」と叫ぶと、ステージ上にDAY1の全出演者が登場。33人と1匹(さめのぽきさん)で、「VTuber Fes Japan」公式テーマソング「ピース!!」を披露した。

過去、数多くのVTuberのライブイベントを取材してきたが、これだけの人数がステージ上で同時にパフォーマンスする姿を観たのは初めての経験。フェスならではのお祭り感的な楽しさが、最後の最後でさらにレベルアップしたような感覚だった。

歌詞割りされているパートでは、歌っているアーティストにスポットライトが当たる演出も、シンプルだが分かりやすくて面白い。「ピース!!」も大勢の声が重なったとき、最大限に魅力を発揮するように作られたことが明確な曲で、今後もVTuber Fesで定番の曲になる予感。最後は、ステージの全員が思い思いに手を振る中、DAY1は幕を閉じた。

*続けて2ページ目はDAY2のレポート!