「にじさんじ甲子園」、Bリーグは椎名監督・にじさんじ高校が1位 打線爆発&夢追好投が勝利に

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VTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」は14〜16日、野球ゲーム「パワフルプロ野球2020」を利用したコラボ企画「にじさんじ甲子園〜2020・夏〜」の本戦を開催中だ。6チームが出場し、14日はAリーグ3チーム、15日はBリーグ3チームがリーグ戦でぶつかりあい、16日に1、3、5位決定戦を行う(ニュース記事)。

昨日、樋口楓監督率いる「VR関西圏立高校」が1位を決めた予選Aリーグに続き、本日は予選Bリーグを開催。剣持刀也監督の「聖シャープネス学院」、椎名唯華監督の「にじさんじ高校」、社築監督の「横須賀流星高校」が総当たりで対決した。

結果は、第一試合がにじ高 1:12 横須賀流星 、第二試合が聖シャ 2:1横須賀流星、第三試合がにじ高 6:3聖シャ となり、にじ高が1位、聖シャが2位、横須賀流星が3位という順位が決まった。


本日の試合で際立ったのが、攻守揃ったにじ高の強さだ。打線を見ると、走りで見せるチャイカが1番、安打製造機のハジキが2番、強打者のユードリック金魚坂(と書いて「筋肉同盟」と読む)が3、4番と上位打線全員が2試合で活躍し、「規格外ですね」と司会の舞元啓介さんを驚かせるほどだった。投げてはエース・夢追がストレート、シュート、ハイスライダーを使い分けて打線を翻弄し、横須賀流星・聖シャの両試合で6回を投げ、ともに1点に抑えるという大奮闘を見せた。


第一試合・横須賀流星相手では1回表、4番・金魚坂が2ラン、6回表、3番・ユードリックが2ラン、7回表、1番・花畑が3ランとホームランだけでも3本で、16安打12打点の超爆発っぷりを見せつける。

チャイカ選手のダメ押し3ラン
にじ高が打ちまくりの試合だった。

第三試合は、第二試合で1対2で横須賀流星を下した聖シャが相手で、勝った方が1位通過という展開だ。開幕前から聖シャの剣持監督が「東京が鳥取に負けるわけねーだろ」と煽る一方、「自信はありますか?」と聞かれた椎名監督も「あります。ボコボコにしてやるからな」と気迫で返す。

スターティングメンバー

その椎名監督の思いを汲み取るように、1回表でいきなり上位打線が火を吹いた。1番・チャイカが初球でショートゴロを放ち、自慢の俊足で一塁に滑り込む。次いで2番・ハジキがレフト前ゴロでつなぎ、3番・「デビューしてもいない大御所」ことユードリックが初球を強烈にレフトスタンドに叩き込んで3ランホームラン。わずか4球で先発・笹木を攻略して、聖シャの出鼻をくじく。これには剣持監督もたまらず「おい、デビューしたら覚えとけよお前」とユードリックに悪態をついていた。

ユードリックの強烈な一撃にピッチャー・笹木もこの表情。

聖シャも負けていない。3回裏、8番・笹木がライト前ゴロで出塁、2アウトまで追い込まれた後に1番・夕陽がセンター前ゴロで笹木を3塁まで進ませて、迎えた2番・鈴鹿詩子のセンター前ゴロで1点を返す。

ただ、やられたらやり返すのが椎名監督の流儀だ。4回表には、8番・春崎と9番・夢追が一塁線ギリギリを連続で攻めてワンアウト2、3塁とする。ここに1番・花畑が強烈な2塁打を左中間を放ち、2点の「倍返し」を見せた。

しかし、剣持監督は先発・笹木が2番・ハジキを打ち取ったのち、冷静に「緊急登板」でピッチャーをりりむに変えて、3番・ユードリックも抑えてピンチを乗り切った。

それでもにじ高の打線爆発は抑えられない。5回表、リリーフ・りりむが4番・金魚坂、5番・愛園を打ち取ったものの、6番・瀬戸のセンター前ヒット、続く7番・甲斐田に2塁打を打たれて1点追加され、5点差とさらに聖シャが追い込まれていく。

にじ高は、投げては夢追が5回表も2番・鈴鹿詩子をフライ、3番・ギルザレンを三振、4番・森中をレフトフライで三者凡退。安定で圧倒的な強さを見せつける。

聖シャは7回表、「後ろないんですよね。代打をめっちゃ使おうかと」という剣持監督の意向で、代打を多用して最後の希望を託す。6番・しばがレフト前ヒットで出塁。椎名監督がピッチャーを夢追からグェミング(グウェル)に変えるものの、8番・物述の代打「ンゴ」(周央サンゴ)が右中間を抜ける強烈なライナーを返して、ランナー2、3塁のチャンスを作った。

ここで横須賀流星戦でも足の速さを見せつけた今日のトリックスター、9番・野良猫が三塁線を攻めるレフト前ヒットを放ち、2者を帰還させて6対3に迫る。この好プレーに会場も「まだわからんぞ!」と興奮。続く1番・夕陽もセンター前ヒットで1、2塁として逆転への道を拓く。しかし、最後は2番・鈴鹿歌子が見逃し三振で打ち取られて、にじ高の1位通過が確定となった。


試合後、感想を聞かれた椎名監督は、「今(2点追加で)ちょっと焦ったんですけど、グウェルが遊んでただけなのかなと。エンタメを追求していた、グウェルが」と自信のコメントを見せていた。

一方で剣持監督は、「チームとしては段違いに強かったんですけど、最後、夢を見せてくれたので本当に感謝なのと、周央サンゴさんのチャンネル登録をよろしくお願いします」と語っていた。


明日は、19時より王立ヘルエスタと横須賀流星の5位決定戦、にじさんじ農業高校と聖シャの3位決定戦、VR関西圏立高校とにじ高の決勝となる。

 
(TEXT by Minoru Hirota



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