リコー発のスタートアップ企業ベクノス、360度カメラ「IQUI」の販売を終了 発売から1年あまりで

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リコーは、同社発のスタートアップ企業であるベクノスが製品の販売を終了すると発表した。

ベクノスの製品である360度カメラ「IQUI」(イクイ)および関連オプション製品の製造・販売と、スマートフォンアプリ「IQUISPIN」(イクイスピン)の販売は、12月27日をもって販売終了となる。なお、今後のIQUI・IQUISPINのサポートに関しては、リコーが引き継ぎ実施していくという。

ベクノスは、企業が既存事業の一部分を戦略的に切り出し、社外事業として独立させる「カーブアウト」と呼ばれる手法で2019年8月に設立されたスタートアップ企業。CEO(最高経営責任者)の生方秀直氏は、リコーの全天球カメラ「THETA」(シータ)の生みの親だ。

2020年10月に発売されたIQUIは、スマホと連動させることを前提に設計されたペン型の360度カメラで、スマホとスムーズに連携し、撮影した360度映像を自動編集することが可能。同年度のグッドデザイン賞で特別賞を受賞するなど、期待を集めていたが、1年余りでの事業撤退となった。

今回の発表は事実上のベクノスの事業撤退と見られるが、その理由について、リコーは「昨今の事業環境が厳しさを増し」と述べるに留めており、詳細は説明していない。

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