ソニーとbilibiliによる「バーチャルシンデレラプロジェクト」、コンテンツ制作にドコモの「Matrix Stream」を採用

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NTTドコモは、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)とbilibiliの共同 プロジェクト「バーチャルシンデレラプロジェクト」において、ドコモが開発したリアルタイムXRライブエンジン「Matrix Stream」を活用し、バーチャルアイドルの音楽ライブなどのXRコンテンツを制作すると発表した。

リアルタイムXRライブエンジン「Matrix Stream」は、XRでの音楽ライブ、イベント、番組の制作と配信が可能なシステム。XRスタジオで収録される演者のモーション情報を受信し、バーチャル空間上にあるキャラクターの動きにリアルタイムで変換して、バーチャルキャラクターによる音楽ライブや番組などを制作する。制作した音楽ライブや番組は、スクリーンを用いたリアル会場でのライブ、VRゴーグルで参加するVRライブ、スマホやPCで視聴するオンライン配信など、複数の配信形態でも同時に配信できるのが特徴だ。

さらに、YouTubeやbilibiliなど既存のライブ配信プラットフォームと連携させることで、XRの音楽ライブや番組において、ファンのコメントや応援アイテム、花火を出現させるなど、ライブが盛り上がるインタラクティブな演出を取り入れることも可能。また将来的には、VR空間の中でファン同士がリアルの会場に一緒にいるかのようにコミュニケーションしながら音楽ライブや番組を楽しめる機能も開発予定だ。

なお本システムは、自社制作のXRコンテンツ「生放送アニメ 直感×アルゴリズム♪」のバーチャル アーティスト・Tacitlyの制作・運用でも活用している。

「バーチャルシンデレラプロジェクト」は、SMEとbilibiliが始めるバーチャルアイドルプロジェクト。bilibiliにおける合計フォロワー数が約200万人にも上る、人気の日本人VTuber神楽めあ、花園 セレナ、緋赤エリオを先行デビューメンバーとし、12月15日より募集開始するオーディションで選出する新メンバーを加えて結成するバーチャルアイドルグループ(名称未定)を、指原莉乃、SME、bilibiliが全面サポート。1年間の期間限定で活動を行い、日本と中国を中心にグローバルな活躍=「シンデレラストーリー」を目指す(関連記事)。

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●関連リンク
・バーチャルシンデレラプロジェクト(公式サイトTwitterYouTubebilibili