Oculusソフトウェア、v34へのアップデートを配信 ガーディアン内動体検知や、パススルーAPIを提供開始

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メタは米国時間11月2日、Oculusソフトウェアのv34へのアップデートを発表した。今回のアップデートでは、音声コマンド機能の追加、Android端末での通知連携、実験的なスペースセンス機能の追加、パススルーAPIの提供を実施している。なお、音声コマンドに関しては現在米国でOculusを使用し英語をデフォルト言語として設定している利用者のみが利用できるとのことだ。

●Android端末の通知連携機能

今年5月のアップデートにて、iOS端末の利用者に対しては提供していたロック画面の通知をヘッドセット内で確認できる機能がAndroid端末利用者でも使えるようになった。利用のOculusアプリより、通知設定を行うことで、Oculus Appもしくはヘッドセットの設定メニューより通知が確認できるようになる。この通知は、スマートフォンのロック画面に表示されるあらゆるものが反映される。

●新機能「スペースセンス」

「スペースセンス」機能は、簡単に言えばガーディアン内の動体検知機能だ。設定したガーディアン内に、物体や人、ペットなどの動くものが侵入した際に、警告を促す。なお、同機能は現在も改善途中の機能だという。ユーザーは、「設定」の「実験的機能」から有効にできる。リリースによると、利用者からのフィードバックを期待しているとのことだ。

●パススルーAPIの提供

v34アップデートに伴い、最新のSDKにて、これまで実験的に提供されていたパススルーAPIの正式提供を開始する。パススルーAPIは、Oculusデバイスが持つ、外部カメラで現実世界を映し出す「パススルー機能」を用いたアプリ開発を可能とするものだ。上記のピアノのデモ映像はその一例で、このAPIを用いることでMR(複合現実)アプリを開発することができるという。

また、同社は年内にもう一度ソフトウェアアップデートを予定していることも明かした。

(TEXT by アシュトン

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プレスリリース(英語)