新人VTuber・歌与ポメ、ミニインタビュー ノリでデビューするもPCがWindows 8の衝撃にリスナー困惑

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2017年末頃から大流行し、2021年に至ってもいまだに新人がデビューし続けているVTuber。

日本で業界が勃興した初期からムーブメントをお伝えしてきたPANORAでは、そんな魅力的なVTuberさんに出会える場として、リアルイベント「会える! 話せる! VTuberおしゃべりフェス」と、オンラインイベント「ネットおしゃべりフェス」を開催してきています。

10月10日に開催した「ネットおしゃべりフェス #10」では、公募のトライアルレーンにて5名のVTuberさんに出演いただき、「衝撃的な出来事」のエピソードを披露していただきました。その中で独断と偏見でグランプリとして選ばれた歌与ポメ(うたよ ぽめ)さんのインタビューをお送りします。

ポメさんは今年4月にデビューした歌が得意なヨーグルトの妖精のVTuber。そんな彼女が語った「衝撃的な出来事」は、Windows 8のパソコンでVTuberデビューしていたというストーリーでした。「アハー↑」という印象に残る笑い声とともに、楽しく語っていただいた内容をお伝えしてきましょう。

*本インタビューは、「ネットおしゃべりフェス #10」のトライアルレーンにてグランプリに輝いた1名に送られる副賞です。

 
──ポメさんがVTuberになろうと思った経緯は?

ポメ(以下、敬称略) 去年、アメリカに住んでる友達と朝まで話していた時に、急に「お前と話しているの面白いし、絶対配信者に向いている」と言われたんです。それで「じゃあやるか」と思って、インターネットで「配信者 なり方」で検索したときに、「VTuberがアツい」と書かれていたのでVTuberを始めました。

 
──軽すぎじゃないですか!?(笑)

ポメ そんなノリで始めたから、どうすればなれるか何もわからなかったんです。自分はもちろん、友達にもパソコンに詳しい人がいるわけじゃなくて、しばらく自分の手元にあったノートパソコンで配信してたんですよ。でも、実際始めてみたら、思ったより対応してなかったソフトが多かった。

 
──それはパソコンが古いからみたいな感じですか?

ポメ それすらわからなくて。VTuberの準備を始めたのが去年の10月ぐらいで、配信で歌与が「ソフトが全然使えないんだよね」っていったら、リスナーさんがめっちゃ詳しくて、「そのノートパソコンがどういうスペックか教えろ」「どうやって見るの」とやり取りして全部教えてくれた。

そうしたら、当時使っていたパソコンがWindows 8で「むしろ今までよく配信できてたな」ってリスナー全員から困惑されてしまったんです。ウィルス対策ソフトも入ってなくて、ウィルスの脅威に常に晒されているみたいなポップアップが5分に1回出てくるし、そもそもパソコン起動するのに10分とかかかるみたいな。

 
──やばい(笑)

ポメ そんなスタートでしたが、今はちゃんとしたパソコンを買いました。

 
──大変なデビューだったんですね……。普段はどんな配信をしてますか?

ポメ 基本的には歌がメインで、YouTubeに歌ってみたの動画を上げています。他には、Twitchで平日の朝7時30分から30分ぐらい寝起き配信をしています。

 
──寝起き!?

ポメ 実は社畜を極めすぎてるせいで、なかなか夜に配信できないんですよね。そして朝も弱くて、寝坊で仕事に遅刻しかねないから、配信で見守ってもらってます。みんなを起こすという名目で、逆に起こしてもらっている(笑)

 
──ポメさんのデザインはイラストレーターのぼっくんさんが手掛けられていて、「ぼっくんファミリー」としても活動の幅を広げています。ぼっくんさんとの出会いは?

ポメ 歌与が一番最初にノリでVTuberになろうと思ったときに、企業のオーディションを受けたんですよ。そのキャラクターデザインを担当されていたのがぼっくん先生でした。歌与はオーディションで割といいところまで行ったんですが、残念な結果に終わってしまった。でもそこからぼっくん先生との交流が始まりました。

でも、公開オーディションだったこともあってリスナーさんが何人かついてくれて、それで辞めるのも違うなと、どうにかして個人としても続けたいと友達を頼って、しばらくはその友達が描いてくれたイラストの姿で活動していました。

そうした日々の配信の中で、自分はVTuberを始める前から歌が好きで、ライブの裏方をやったりと音楽に関わってきた。せっかくVTuberで好きに色々やれるのなら、何より歌に力を入れたいと伝える機会があった。その話にぼっくん先生が共感してくれて「僕でよければ描きますよ」と。先生も上の娘たち(編集註:先にデビューしたぼっくんさんデザインのVTuberさんたち)でオリジナルEPのアルバムの制作が決まっていて、音楽に強い子が自分のファミリーにいると嬉しいという利害が一致して、「よろしくお願いします!」となりました。本当に拾ってもらったというか、ありがたい限りです。

 
──ぼっくんファミリーとしての活動も増えている?

ポメ そうですね。普段は完全に個人なんですが、ぼっくんファミリーとしてもライブに出たり、ウェブポンでグッズを販売したりと、ゆるく仲良くさせていただいてます。部活が一緒みたいな感じで、たまに協力したり、たまに競い合うじゃないけど、お互いの活動をみてがんばっています。

 
──これからポメさんが挑戦したいことは?

ポメ 歌与はオリジナル曲がないので、そのうち出して行きたいとか、歌系で成長したいと思う一方で、社畜を極めすぎてて全然できていない配信にも力を入れたいですね。元々ゲームがすごく好きなので、体調に気を使いつつ、配信の機会を増やしていきたいです。

そういう何かをやろうと思えるのも、やっぱりファンの方々がいるからです。普通に仕事してるだけでも結構忙しいのですが、それでも「配信しよう」とか「歌を歌いたい」とか思えるのは、リスナーさんがちゃんと見にきてくれるという安心感があるからです。応援してくださる方々は日頃から本当に感謝してますし、これからもっと大きくなっていくと思うので、その姿を一緒に見届けてくれたら嬉しいです。初めて知った方も、ぜひ配信を見にきてくれたら嬉しいです。

(Reported by Minoru Hirota

 
 
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