バーチャル3Dライブ技術を活用したGREEグループの総会に潜入! 社内イベントの未来像を見た

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グリーグループでは、毎年グループ従業員が集まり、1年の振り返りと年間MVPの授賞式を行う年次総会として「グループ総会」を行っている。今年は7月15日に開催され、昨年に続きオンラインでの実施となったが、最新技術を駆使して大幅にパワーアップ。グループ会社であるREALITYのバーチャル3Dライブ技術を活用したライブ配信形式となった。

本稿では、ウィズコロナ時代における社内イベントのあり方の最新事例として、今回のグリーグループの総会についてレポートしたい。

アバター姿の司会者が会を進行

会場に入ると、まずはその凝った空間造形に驚く。この日のために用意された特別空間にはレッドカーペットが敷かれ、メインステージ上ではグループ各社のロゴが電光掲示板を回り、「サイバー」「未来」を具現化したようなステージが用意されている。この特別空間は、仮想空間内で行われる音楽ライブ、展示会、 上映会などを実現するためのクラウドソリューション「REALITY XR cloud」を展開するREALITYの協力によるもの。

司会者はアバターで登場。こちらはバーチャル配信アプリ「REALITY」のアバターが使われている。この、バーチャル空間でアバターが動くという、一見簡単そうな演出だが、バーチャル空間を担当した「3Dライブスタジオ」とアバターを担当した「REALITY」アプリはまったく別の技術基盤で構築されているため、アバターをコンバートするだけでも複雑な技術と工数が必要になる。REALITY社内で連携することで、低コストでスムーズに移植できるパイプラインを構築し、今回のようなイベントが実現した。

また、ライブ感を出すためにグループ内のコミュニケーションツールであるSlackのチャット画面をリアルタイムでステージに映したり、Slack通話でMVP受賞者からのコメントをもらったりという演出も盛り込まれた。この複雑なオペレーションにも、過去にユーザーとコンサート会場をつないだバーチャルイベントなどを実施した実績があるREALITYの運営ノウハウが生きている。

この演出により、MVPの表彰時にSlackを使って視聴者がお祝いコメントを送る、電話で受賞者の生の声をもらうといったことが可能になり、臨場感を出すとともに会全体の一体感を醸成することに成功している。今後オンラインで開催されるイベントの、新たな可能性を実現したモデルケースと言えるだろう。

なお、グリーのコーポレートサイトには、今回のグループ総会の開催に関して、グリーの人事やREALITYの担当者などの関係者に、イベントに込めた想いや当日までの道のりなどを聞いたインタビュー記事を掲載している。こちらも併せて参照されたい。

■REALITYについて
「なりたい自分で、生きていく。」というビジョンのもと、個人ユーザー向けにバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」事業を、法人向けに3DCGやXRテクノロジーを活用したバーチャルライブやバーチャルイベント制作プラットフォーム「REALITY XR cloud」事業を展開。昨今では海外でのアプリ利用者の急増や、イベントのデジタル化需要の高まりを受けて法人案件が増加しており、さらなる事業成長を目指し現在採用活動を強化中。
・会社説明資料:https://speakerdeck.com/realityinc/reality-introduction-feb-2021
・採用サイト:https://reality.inc/jobs/
・募集ポジション:https://hrmos.co/pages/1218800560317673472/jobs

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