Haptics技術を使⽤したVRアニメーション「Beat」が「Cannes XR」VeeR Future Award 2021にノミネート

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株式会社WOWOW

株式会社WOWOW(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 田中 晃、以下「WOWOW」)と株式会社CinemaLeap(本社:東京都港区、代表:大橋哲也)が共同製作したVRアニメーション「Beat」が、カンヌ国際映画祭併設マーケット「Marché du Film」のXR 部門「Cannes XR」 VeeR Future Award 2021にノミネートされました。

カンヌ国際映画祭は、本年で74回を迎え、ヴェネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の一つです。本年は新型コロナウイルス感染症の影響により、通常5月の開催のところ、7月に延期することが発表されています。「Cannes XR」とは、 カンヌ国際映画祭併設マーケット「Marché du Film」のXR 部門で、2019年に新設され本年で3回目を迎えます。

「Cannes XR」のアワードは「VeeR Future Award 2021」という名称で、【VeeR Future Award: Best VR Story】と【VeeR Future Award: Best VR Interactive Experience】という二つの賞が選出され、7月12日にセレモニーが行なわれる予定です。ノミネート作品はMarché du Filmの会場、およびオンライン上の VR美術館 (Museum of Other Realities)にて7月6日から17日まで上映されます。また中国にて、オフラインでのノミネート作品の上映会が7月〜8月にかけて開催される予定です。

「Beat」は、心臓の鼓動を手で感じることができるHaptics(※1)(触覚)技術を用いたデバイスを利用した作品です。デバイスを手に持つと、聴診器で取得したユーザーの心臓の鼓動がデバイスに振動となって伝わり、さらには作中に登場するハートのアニメーション、音声とリアルタイムに同期します。これにより、心臓の鼓動を目で見て、耳で聴き、手で感じながら作品を楽しめる仕組みです。

作品の中で、自分自身の心臓の鼓動を主人公のロボットと共有することで、物語に命を吹き込み、物語が始まります。体験者は自分の鼓動を分け与えたロボットを自分自身に重ね合わせながら、ロボットの心の葛藤や成長を体感し、物語を楽しむことができます。新しい技術を作品に組み合わせることにより、今までにない映像体験を提供し、第77回ヴェネチア国際映画祭バーチャルリアリティ(VR)部門のコンペティション作品としてのノミネートに続き、「Cannes XR」 VeeR Future Award 2021にノミネートされました。

本作品は、WOWOW Lab(※2)の活動の一環として外部クリエイターと共同開発をした作品です。

※1 Hapticsとは、ユーザーに対して力・振動・動きなどの”触覚”を通じて情報を伝達するユーザーインターフェース技術の総称です。

※2 WOWOW Labとは、WOWOW単独では難しいさまざまな取り組みを外部連携を積極的に行なうことで継続的に実現させるための仕組みです。クリエイター、エンジニア、技術系スタートアップ企業などと組み、コンテンツに関わる新しい技術の実験や試験を行ない、お客様に向けた新しいコンテンツ・サービスを生み出すことを狙いとしています。

WOWOW Labサイト https://corporate.wowow.co.jp/wowowlab/

■VRアニメーション「Beat」 概要

・作品名:Beat
・製作年:2020年
・製作:株式会社WOWOW/株式会社CinemaLeap
・監督:伊東ケイスケ
・プロデューサー:藤岡寛子(WOWOW)、待場勝利
・鼓動体感技術提供:安藤英由樹(大阪芸術大学)
・作品尺:12分
・ジャンル:アニメーション
・あらすじ:Beatは、ユーザーの心臓の鼓動によってロボットに命が吹き込まれ、心を通わせて成長していく物語です。ユーザーのハートによって命を吹き込まれたマルボロは、もうひとりのロボット、カクボロと友達になりたいのに、不器用で関わり方が分からず怒らせてしまいます。しかしどうしても友達になりたかったマルボロは、相手を思いやる気持ちを持つことで、一度閉ざされてしまったカクボロの心を開いていきます。

・予告編動画 https://youtu.be/Z8PRVSNQbJg

WOWOWは、今後も新しい技術を積極的に取り込み、より深い映像体験を生み出して参ります。

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