大日本印刷、リアルとバーチャルを融合した地域共創型空間を開発するXRコミュニケーション事業を開始

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大日本印刷株式会社

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、現実(リアル)の街と並列(パラレル)で仮想(バーチャル)の街・施設を開発する自治体や施設管理者公認のXR(eXtended Reality)コミュニケーション事業を開始します。VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)など、リアルとバーチャルの融合によって、現実の地域や施設が持つ価値や機能を拡張させ、生活者に新しい体験価値を提供し、地域創生につなげる「地域共創型XRまちづくりPARALLEL CITY(パラレルシティ)」を推進します。

DNPは、地域と連携し、北海道札幌市北3条広場(4月末予定)と東京都渋谷区立宮下公園(5月末予定)においてXRコミュニケーション事業を展開する空間のオープンを予定しています。

渋谷区立宮下公園エリア 開発中のイメージ
渋谷区立宮下公園エリア 開発中のイメージ

札幌市北3条広場 開発中のイメージ
札幌市北3条広場 開発中のイメージ

【事業の背景】
ニューノーマル(新常態)の構築が進むなか、時間や距離による制限を受けない仮想空間を活用したサービスが拡大しています。また、IoT(モノのインターネット)などを活用して現実の情報をリアルタイムに仮想空間に反映し、リアルとバーチャルの2つの空間を鏡像のように存在させる「ミラーワールド」のサービスも誕生しています。このミラーワールドの構築を支えるXR関連の国内市場も毎年拡大傾向が続き、2025年度には1兆1,952億円にまで伸びると予測*1されています。

【DNPのXRコミュニケーション事業の提供価値】
DNPは独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みである表現技術と安全・安心に大量の情報を処理する能力に、パートナーの強みを掛け合わせて、年齢・性別・言語などによって分け隔てられることなく、リアルとバーチャルの双方を行き来できる新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を展開していきます。この事業の展開にあたっては、2019年に資本業務提携したC株式会社のグループ企業である世界株式会社とも連携していきます。

*DNPのXRコミュニケーション事業について:https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10159318_1567.html

1.多様性に富む新しい「場」を構築し、誰もが安全・安心に過ごせる快適な空間を提供
地域共創型XRまちづくりPARALLEL CITYを推進するにあたり、DNPは誰もがいつでも簡単に、かつ安全・安心に楽しめる空間の構築に必要な機能を備えたXRロケーションシステム「PARALLEL SITE(パラレルサイト)」を提供します。また、地域創生事業を通じて培ったノウハウやネットワークなどを活かし、「PARALLEL SITE」を活用した地域共創型のバーチャル空間を構築していきます。

2.共創による表現の拡張や良質なコンテンツの発信により新たな文化価値を創造
DNPは、アニメ・マンガ・ゲームなどのコンテンツホルダーと協業し、リアルとバーチャル双方の多様な表現手法を使ってコンテンツの魅力を発信する事業を推進しています。また、デジタル処理技術を活用した国内外の美術館・博物館の所蔵作品や有形・無形の文化遺産に関するアーカイブ事業と、それらのデータをさまざまなメディアに展開する事業も推進しています。DNPは、これらの良質なコンテンツとXRコミュニケーションを掛け合わせ、生活者が多様な文化に触れて楽しみながら学べる新しい体験価値を創出していきます。今後は、地域の空間と連動したイベントなども企画していきます。

3.新しいコミュニケーションにより人と情報の流れを促し、経済を活性化
コロナ禍により非対面・非接触のコミュニケーションが求められるなか、DNPは「企業と生活者」「生活者同士」が安全・安心につながる新しいコミュニケーションサービスを提供します。リアルとバーチャルが連動して買い物が楽しめる「リテールテイメント」や、仮想空間での体験や鑑賞を実現する「バーチャル展示会」などを既に展開しており、これらのサービスと「PARALLEL SITE」で構築した自治体や施設管理者に公認された空間と連動させることで、地域交流の場を拡張していきます。

■立ち上げる2拠点について
〇札幌市北3条広場 :札幌市北3条広場(アカプラ)は、北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)とイチョウ並木の眺望が美しい、札幌市民に親しまれている広場です。広場の指定管理者である札幌駅前通まちづくり株式会社と連携し、リアルとデジタルの連携による新たなエリアマネジメント活動に取り組み、文化・観光・スポーツといった地域の魅力を利用者との共創によって高め、国内外へ広く発信することで、都市空間の魅力・価値の向上を目指します。(2021年4月下旬)

〇渋谷区立宮下公園 : 2020年7月、渋谷に住む人、働く人、遊ぶ人など、多様性溢れる全ての人に開かれた公園として渋谷区立宮下公園は生まれました。世界に向けて広く開かれた新たな渋谷の文化・カルチャーの発信拠点として、その価値を拡張、より進化させることを目的に、リアルと並列(パラレル)した空間を構築します。宮下公園パートナーズ、(一社)渋谷未来デザインと連携し、リアルな公園とバーチャル空間を連動させ、公共空間の高度利用を実現して、都市公園の価値向上と地域還元にもつながる新しいカタチを目指します。(2021年5月下旬)

【今後の展開】
DNPは自治体や地域のパートナー企業などと共創しながら、日本各地の街や施設の公認空間を開発していきます。2021年中に、渋谷区立宮下公園と札幌市以外にも複数箇所の立ち上げを予定しており、2025年までに全国30拠点の構築を目指します。また、各地の公認空間を基軸に、さまざまなXRコミュニケーション事業を展開していき、2025年度までに関連事業も含めて100億円の売上を目指します。

*1(株)矢野経済研究所XR(VR/AR/MR)360°動画市場に関する調査(2019年)(2020年1月6日発表)
    注)XR及び360°動画のハードウェア、ソフトウェア及び関連サービスを対象として算出。
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