気分はバンドマン! KONAMIのVRリズムゲーム「BEAT ARENA」先行レビュー

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コナミデジタルエンタテインメントは10日、Oculus Quest/同2向けVRリズムゲーム「BEAT ARENA」を12日より発売することを発表した。価格は、税込2990円。

簡単にいうとVRバンド演奏ゲームで、プレイヤーはギター、ベース、キーボード、ドラムの4種類の楽器を実際に演奏しているような体験が可能だ。本作向けのオリジナル楽曲だけでなく、同社が提供する「beatmania」に端を発する音楽ゲームブランド「BEMANI」よりシリーズ楽曲を多数収録しているのも特徴となる。今回、先行体験の機会を得たので、早速レビューしていこう。

バンドマンのかっこよさに憧れて、ギターやドラムなどの演奏に挑戦したくなる。そんな時期は誰にでもあったはずだ。実際に楽器が弾けるようになり、音楽活動をしているという方もいるかもしれない。しかし、大半は様々なハードルから手を出さずに終えたり、楽しさを実感できる前に挫折してしまうというケースが多いはず。

筆者の経験でいえば、昔「ゴールデンボンバー」などに憧れて、ギターにチャレンジしたことがあった(彼らはエアバンドで演奏はしていない)。しかし、結局はそのあまりの難しさにものの数週間で挫折してしまった。

そんな筆者でも、本作は実際の楽器演奏に即していると感じ、適度な難易度でリズムゲームとしても気持ちよくプレイできた。以下に各楽器の体感をまとめた。


バーチャルだから手を出せる!直観的操作で気持ちいいドラム演奏

まず最初に語りたいのが、4種の楽器のうち一番プレイしていて楽しかったドラムだ。

ドラムといえば、リアルの世界ではまず練習までのハードルが高く、価格的にもスペース的にもいきなり購入するのが難しい楽器の代表といえる。通常、レンタルやレッスンに通うところから始めることが多いようだが、これも勇気がいる。しかも、手のスティックと足でのペダルの操作があるため、慣れるまではかなり困惑するはずだ。

しかし本作なら、バーチャルかつスティックのみの操作でOK。手元に集中して、空間上に表示されている太鼓とシンバルを叩いていくことで、直観的にドラム演奏を体験できる。特に同じパターンが続いたときに、しっかりとリズムに合わせて叩けたときの気持ちよさが素晴らしいと感じた。

難易度が上がる「ADVANCED」になると、太鼓とシンバルを同時に叩く操作なども入ってくる。慣れてきたら徐々にハードルを上げて挑戦できるようになっているのが嬉しい。


リアルだからこその没入感がある弦楽器

続けてはギター。操作は、左コントローラーの親指の「x」「y」ボタン、人差し指のトリガーと中指のグリップ(ボタン)にて3本で弦を押さえる動作を、右コントローラーでピックの動きをそれぞれ再現している。最初は親指の「x」「y」ボタンに気づかずに苦戦してしまった。3本の指しか使わないとはいえ、実際のギターと近い動きができる印象だ。

ギター風の運指などを再現しているため、通常のリズムゲームより難易度は少し高めに感じた。しかし、実際のものよりははるかに容易で、適度な難しさが達成感にもつながる。

本作には、あとで自身のプレイしている姿を確認できる「リプレイモード」も搭載。演奏に慣れてくると、自然とエアギターのようなポーズをとってしまうのも本作ならではだ。

ベースについて、操作は基本的にギターと同じだ。右コントローラーのみ、ギターは上下に振るのみだが、ベースでは指ではじく動作になり、タイミングに合わせてコントローラーのボタンを押さえて弾くことになる。


従来のリズムゲームに最も近いキーボード

キーボードは、最も従来のリズムゲームに近い操作感となっている。奥から流れてくるノーツにあわせて、キーボードの該当箇所に手をそえる。これが基本動作だ。VR空間内でゲームセンターのアーケードリズムゲームをやっているような体感だった。

実際に押すボタンや触れる台などがあるわけではないので、キーボードに目線を落とさずノーツに集中しながらプレイするには多少慣れが必要だ。しかし、そこのコツさえ押さえれば、最も初心者向けの楽器だろう。ほかの楽器が難しすぎると感じたら、ぜひキーボードからチャレンジしていくといい。

実際の楽器がなくても、弾けなくても、バンド演奏をしているような体験ができる本作。楽曲やノーツ設定もアーケード含めてリズムゲームを数々出しているKONAMIブランドがVRに進出した気鋭のタイトルになるので、ぜひ遊んでみてほしい。

また、本作ではアバターの設定も自由に可能。男性と女性どちらの素体を使うかを選択したのち、「ロッカールーム」にてアバターパーツやカラーリングを変更できる。ほかにもフレンドのプレイデータと一緒に演奏ができる「Crossover time session」(クロスオーバータイムセッション)機能や、自身およびアップロードされた他の人の演奏風景を見られる「リプレイモード」機能など、ソーシャルな遊び方も提供している。

*実際のゲームプレーとは異なる場合があります。
©Konami Digital Entertainment

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