「アルトデウスBC」メディア向け先行体験レポート VRゲーム初心者でも楽しめる!直感的操作と豪華キャストによるフルボイス

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12月4日にMyDearestより発売される新作VRゲーム「ALTDEUS: Beyond Chronos」(アルトデウス: ビヨンドクロノス、以下「アルトデウス: BC」)。「東京クロノス」に次ぐクロノスシリーズの完全新作で、前作同様の豪華キャスト陣によるフルボイスや、引き込まれるストーリーに加えて、「マシンアクションパート」としてロボットを動かし、直感的な操作で迫力のあるアクションも楽しめるようになった。

こちらの先行体験版がメディア向けにリリースされたのでプレイをしてみたところ、レールキャノンを放つロボットアニメのような熱い展開や、豪華声優陣による演技など、いくつもの「推し」ポイントが実感できた。10月の一体型VRゴーグル「Oculus Quest 2」の発売などで、新しくVRを始めた初心者にも強く勧められるゲームと言えるだろう。


西暦2280年の近未来を舞台に巨大な敵とロボで戦う!

西暦2080年。突如現れた超巨大生物・メテオラによって人類は半径2キロの地下都市「A.T」(Augmented Tokyo)に追い詰められていた。それから200年が経った2280年、テクノロジーは発達し、AIの補助やARの普及で街は世界が滅ぶ以前を彷彿とさせる美しさに。しかし、主人公・クロエと彼女の所属する軍隊組織・プロメテオスは、マキアから地下に住む人類を守るため、地上で人型都市防衛兵器・マキアを操り戦っていた──。

そんな世界観で、プレイヤーはマキア・パイロットのクロエ少尉となり、ストーリーを体験していく。ゲームは主に、アドベンチャーパートとマシンアクションパートに分かれている。アドベンチャーパートでは既に公開されているように選択式の会話で楽しめる「リブラ」や、オブジェクトに触れてストーリーを進める「探索」、そして様々な分岐を何度もやり直せる新システム「アリアドネ」などを組み合わせてプレイする。

今回の体験版では、OP映像に入るまでのプロローグをプレイでき、前半は「探索」を主にしたアドベンチャーパート、後半はマキアを操りメテオラと戦いを繰り広げるマシンアクションパートとおよそ30分程度のボリュームとなっていた。

冒頭、「探索」ではイチゴやオルゴール、本などを掴めるシチュエーションがあり、プレイヤーが操作する主人公・クロエと、その親友だったコーコとの回想シーンへとつながる。

その後、「A.T」(Augmented Tokyo)へ移動し、世界観の説明へと入る。「A.T」(Augmented Tokyo)は、前作「東京クロノス」同様、渋谷をモデルとしているようで、スクランブル交差点の風景を前にクロエが「これを現実だと受け入れられたら」と示唆的に語るシーンも。

近未来的な少し変化した渋谷の風景に、歌姫・ノアの広告がいたるところへ出されている風景はVRならではの没入感を感じた。

そして、アドベンチャーパートは終わり、マシンアクションパートへ。アオバに呼び出され、プロメテオスへと向かったクロエ。そこで、改めて共に戦うプロメテオスのメンバーであるアオバ、ヤマト、そしてジュリィ博士の3人が紹介される。ブリーフィングにて、簡単な作戦の流れと操作の仕方をレクチャーされれば、いよいよマシンアクションパートだ。

マシンアクションパートは、歌エネルギーにより戦闘意欲高揚が試験レベルで認められているということで、ノアの歌唱に合わせて行われる。今回の劇中歌は、7月に公開された第一弾PVにも用いられていた郡陽介さんが作曲・編曲をつとめた「Sunlight」。力強いその楽曲は、たしかに戦意を高揚させ、より臨場感を味わうことができた。

戦闘時の操作は、基本タッチパネルにて行い、支持された順番通りに空中に表示されるパネルをタッチすることでミラージェネレーターやカウンターアローなどの武器を起動させる。

最後のトドメとなるレールキャノンの発射操作では、実際に手を大きく動かし、2本の銃身を繋げることで、発射が可能となり、エネルギーを溜めて120%でトリガーを引く。大ぶりの大胆な操作で発射するレールキャノンは、ロボットアクションならではの爽快感。それがアニメなど見るものとしてではなく、自身が操作し体験するものとして味わえる。ちょうど楽曲も最高潮を迎え、本作一番の魅せ場となっていた。


直感的かつ爽快な操作、豪華声優陣のフルボイス

ここまで、おおまかに体験版にてプレイが出来る範囲の概要を伝えたが、実際に体験をしてみて伝えたいポイントがいくつかある。

まず、マシンアクションパートを含め操作が直感的でわかりやすい点。

マシンアクションパートは基本タッチと腕を動かす操作、トリガーなどシンプルな操作となっており、ノアやアオバのアシスタントもついているため、迷うことがなかった。アドベンチャーパートも会話をベースにストーリーが進み、かつ「探索」においても実際に歩き回ることなく操作ができ、視界の動きもあまり多くないため、あまり酔いにくい。

そして、前作「東京クロノス」同様、今回も会話シーンはフルボイス仕様となっている。プレイヤーとなる主人公のクロエを担当するのは、TVアニメ「まちカドまぞく」千代田桃役やTVアニメ「鬼滅の刃」竈門禰豆子役などで有名な鬼頭灯里さん。少年声に近い少し抑えめな中性的な声で、冒頭のモノローグから鬼頭さんが演じているとハッキリわかった。さらにそれを、一人称視点で操作することが出来るというのはVRならではの没入感がえられ、感動した。

さらに、ジュリィ博士役には、TVアニメ「魔法少女サイト」穴沢虹海役や声優アイドルユニットi☆Risのメンバーとしても有名な芹澤優さん。芹澤さんは、自身もアイドル声優だということもあり、普段は可愛い系のアイドルキャラを演じることが多いのだが、今回演じるジュリィ博士はマッドサイエンティスト。今までも、先述の穴沢虹海や、TVアニメ「賭ケグルイ」夢見弖ユメミなどの怪演もあったが、珍しい配役に感じた。東京モード学園のCMなどでも有名なイラストレータ・LAMさんのキャラクターデザインも相まって、かなりエッジの利いたキャラクターになっており、今後のストーリーも楽しみだ。

プロメテオスでクロエたちの司令官であるデイター役を務めるのは、TVアニメ「Fate/Zero」遠坂時臣役や、「ご注文はうさぎですか」シリーズのタカヒロ役などで有名な速水奨さん。ほかにも著名な声優が多く参加しており、フルボイスのストーリーを進めるだけでも十分楽しめる。

操作もシンプルで、豪華キャスト陣によるフルボイスにてストーリーが楽しめる。Quest 2の発売などもあり、最近新しくVRを始めた人も多いだろう。このゲームは、そうしたあまりVRゲームに慣れていない層でも十分に楽しめるようにできていると感じた。迫力のあるバトルアクションなどVRならではの要素ももちろん含まれており、VR初心者にこそ気軽に初めてみてほしい。

本作「アルトデウスBC」は、12月4日よりOculus Storeにて発売予定だ。今回の体験版では、ノアのライブパートや新システム「アリアドネ」などまだ体験できていない部分も多く、今から12月が非常に楽しみだ。

●作品概要
・タイトル:ALTDEUS:Beyond Chronos(アルトデウス:ビヨンド クロノス)
・ジャンル:VRインタラクティブストーリーアクション
・対応プラットフォーム:Oculus Quest、Oculus Rift
・発売日:2020年12月4日予定
・プレイ人数:1人
・CERO:C(15才以上対象)
・価格:未定
・ハッシュタグ:#アルトデウスBC

(TEXT by Shuto Uchimura)

●関連リンク
「アルトデウス: BC」公式(Twitter)
公式サイト