Palette Project「Altimate!!」定期公演レポート アンコールまで笑顔が絶えない楽しいステージ

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バーチャルアイドルプロジェクト「Palette Project」(パレプロ)は10月31日、グループ内ユニット「Altimate!!」(アルティメット)の有料ライブをツイキャスにて開催した(ライブのURL)。

ユニットメンバーである七海ロナさん、神菜コハネさん、藤宮コトハさんの3人はアンコールも含めて約1時間で7曲を熱唱。さらに30分ほどのオンラインチェキ会を開催して、コメントで依頼されたポーズをとってファンを楽しませていた。このチェキ会の写真は、本日、PANORAで開催する「ネットおしゃべりフェス Altimate!!編」のBOOTH物販にて販売中だ(購入ページ)。

パレプロとしても新たな試みとなる定期ライブなので、その様子をレポートしていこう。


最初のグループ内ユニットとなるAltimate!!

パレプロは、前身となる「Alt!!」を含めると、2年以上バーチャルアイドルとしての活動を続けているグループになる。Alt!!のメンバーは、七海ロナさん、暁月クララさん、遠坂ユラさんの3人で、デビューは2018年8月。Alt!!としては6つのオリジナル曲をリリースして、オンライン1回も含めて3回のライブを開催した。

パレプロ自体は、2019年6月に新プロジェクトとしてお披露目して、2期生の藤宮コトハさん、常磐カナメさん、3期生の神菜コハネさん、江波キョウカさん、4期生の鬼多見アユムさん、香鳴ハノンさんとメンバーを増やしてきた。

途中、遠坂ユラさんの活動休止や、AVATAR2.0 Projectからの雨ヶ崎笑虹さんの移籍卒業、白銀ヘレナさんの契約解除などを経て、今の9人体制に収まっている。

Altimate!!は、そんなパレプロのグループ内ユニット第一弾として今年2月に結成を発表。ボカロPとして名を馳せた40mPさんをコンポーザーに招き、5月に「Re:Myself」、8月に「Summer is Over」と新曲をリリースしてきた。そうした積み重ねの先に今回の定期ライブ第一回としてAltimate!!が選ばれている。

2020年は、9月に開催したバーチャルアイドルオンラインライブフェス「Life Like a Live!」(えるすりー)をはじめ、音楽とライブステージを主戦場にファンを楽しませてくれるバーチャルアイドルの分野が注目を集めている年だ。初期から追い続けてきたファンなら、この追い風に乗って、今まさに急加速しているパレプロを見て胸がアツくならないわけがない。


生ゆえのトラブルもポジティブに変えていく3人

さて、ライブ自体は20時20分頃からスタートした。ファンにとってはおなじみの巨大LEDが背面にあるライブ会場が現れて、ユニット衣装に身を包んだ3人が1曲目となる「Summer is Over」を歌い出す。凛とした3人の歌声とハモり、安定のフォーメーションに魅せられて、視聴者のテンションは一気にMAXになっていた。

最初のMCでは、観客とコメントでコール&レスポンスを楽しんでいた。

ロナさんが「みなさんまだまだいけますかー?」と呼びかけて3人が耳に手を当てるも、コハネさんが「聞こえないしね……」とツッコミ。ロナさんが「それはそうなんだよな……」と受けつつ、「コメントが2行になるぐらい打たないと聞こえないかも。1行で終っちゃダメかも」と要求すると、ファンはきっちり2行コメントで応えて「いい!」「ヤバい!」と3人を喜ばせていた。

 
2曲目は、Alt!!時代の始まりの曲「StAlt!!」(スタート)。途中、何かがツボに入ったのか、笑いを堪えながら歌うシーンもあったのがAltimate!!らしい。ファンもコメント欄で「かわいすぎか」と大満足の様子だ。

 
3曲目もAlt!!時代の「Dramatic Parade」。わちゃわちゃ感マシマシな楽しい曲調で、間奏でぴょこぴょこ上下する3人のフォーメーションがかわいい。アイドルソングらしく、「えーえるてぃーあーえむあいてぃーいー」と合いの手を入れられるのも楽しい。

続けてのMCでは冒頭、コトハさんが次の曲の準備のためにバーチャル謎幕に包まれてステージから消えていった。あまりにダイナミックなステージ退場に「キャトられた。コパ(コトハさんの相性)、キャトられた」とロナさんもびっくり。

話題はなぜかキャトルミューティレーションに向かう。実はキャトルミューティレーションは宇宙人による家畜の惨殺を指す単語で、宇宙に誘拐されることは「アブダクション」というのだが、そのままゆるゆるな感じでトークが続行。

コハネ えっ、キャトる? まずキャトられるがあんまよくわかってないんだけど。
ロナ 宇宙人に連れて行かれるみたいなことをキャトられるというんだと思うよ、多分。
コハネ えっ、「助けてーって!」やつ? 牛とか連れて行かれるやつだよね。
ロナ あー、そう。
コハネ 宇宙船に牛とか連れて行かれるやつだよね?
ロナ 牛? そうそう。適当に返事してる。

と、謎の盛り上がりを見せてファンを喜ばせていた。

 
そうしてコトハさんが登場して、大好きな曲だという小倉唯さんの「Baby Sweet Berry Love」カバーをキュートに歌う。選曲の理由について「めっちゃアイドルっぽい曲を選びたいなと思って選びました。エゴサして、みんなからハロウィンっぽいの歌うかなって言われていたけど、裏切っていきます(笑)」と語っていた。


5曲目は、「告知していたアレですよ」「一体『何恋サイダー』なんだ?」という茶番MCを経て、Altimate!!としてはデビュー以来のカバー曲となるBuono!の「初恋サイダー」を熱唱。歌い終わった後に、ロナさんは「いろんなアイドルさんがカバーしている王道の曲というかね。私はもともと好きだったので、感無量」と感想を口にしていた。

 
「最後の曲になってしまうんですよ」「今きたばっかりー」とお約束のコール&レスポンスを行いつつ、本編ラストの「Re:Myself」を歌い出す。照明に照らされて美しく輝く3人を見て、「ああ、もっと見ていたい……」と願ったファンも多かったはずだ。

そんな延々と続けて欲しいというファンの熱意(?)がネットを超えて届いたのか、なぜか3人が確認用に見ていたステージ前の時計が止まるというハプニングが発生。

さらにアンコール前、ちょっと早くマイクが入るという怪奇現象も起こる。何かがツボに入って笑いを我慢しつつ、耐えきれずに小声で笑ってしまうという「絶対に笑ってはいけないASMR」のような状態になり、ファンも「耳が幸せ」な一方で「なにわろ」としっかりツッコミを入れていた。

そうして迎えたアンコールは、衣装をチェンジしてパレプロでオリジナル2曲目となる「きっと、アイだね」を歌い上げた。途中、

「大事な仲間
出逢えてよかった
ずっと一緒にいたい」

という歌詞で、目と目でコミュニケーションしながら歌っている姿が3人の仲の良さを感じさせて暖かい気持ちになる。一方で、曲中でも歌詞が微妙に飛ぶハプニング(?)をきっかけに、小声での笑いがちょいちょい入る。歌い終えた後も、3人が「アンコールありがとうー」と言いつつも笑いが止まらない。

ロナさんが「なんかさ、無になると笑っちゃってさ」というと、コパ「やめて(笑)。もうしんどい、つられるから(笑)」と返すなど、ライブ感あふれるドタバタの楽しさも味わえた。

ラストは3人の挨拶だ。

ロナさんは、「2回目だし、3つの(ユニットの)中でトップバッターというのもあって、どんな感じなのかなというのが謎だったんですけど、まぁAltimate!!らしくできたんじゃないかなと。Altimate!!らしさは全開だったので、Altimate!!としては100点だったと思います。ただ、トラブルも含め、ライブ全体は60点ぐらいだったので、その辺を改善して第2回を迎えられたらと思います。楽しかったです、みんな盛り上がってくれてありがとー」とまとめていた。

コトハさんは、「今回のライブ、今までことは史上最大に曲数が多いの。アンコール合わせて7曲やって大丈夫かなと思っていたけど、トラブルはなしにしたらコパ的には結構できたのではないかなと。前よりは歌とか上手くなったんじゃないかなと。しかも楽しかった。Altimate!!らしくワイワイできて楽しかったからよかった。これからもっと上に行けるようにトラブル対処も身につけたいなと思います。めちゃくちゃ楽しかったですありがとうー」と前向きなコメント。

コハネさんは、「以下同文と言いたいけど、このドタバタな感じも、『あっ、いま地球のどこかでAltimateがライブしてるんだな』と、逆に感じ取れたんじゃないかなと。今ここでやってんだなと。だからよかったんじゃないかなと思います。アンコールもみんなありがとう。また、次回もあるかもね。今日はありがとうございましたー」と感謝を伝えていた。

 
その後、休憩を挟んでチェキ会がスタートして、コメントのポーズに答えて3人が順番にポーズをっていた。むしろライブよりこちらが本編なんじゃないかと思うぐらいにさまざまな姿が堪能できたので、ファンの方々はぜひリアルタイムで参加してみよう。ライブは11月3日の23時59分までタイムシフトで視聴可能だ(チケット購入はこちら)。

次回はREGALILIAのライブが11月14日に実施予定。こちらも「ネットおしゃべりフェス」との連動になるので、ぜひお楽しみに。

 
 
●関連リンク
【Altimate!!】定期ライブ第1回! (ツイキャス)
Palette Project(Twitter)
Palette Project(YouTube)
Palette Project(公式サイト)