全人類がデジタルの体を持てる未来を リアルアバターが狙う「3Dスキャンが7800円から」の狙い【PR】

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リアルアバターは、全身3Dスキャナーを使った実写の3Dモデル作成や、その撮影キットを法人向けに販売している企業だ。

要するに人間を360度から丸ごと撮影し、デジタルの体をつくってくれるというもので、2019年7月より浅草にスキャンスタジオを構えてから、大手広告代理店やゲーム会社、大学など、さまざまな企業・団体から依頼を受けて、数多くの3Dモデルを提供してきた。

なぜ事業をスタートして約1年というリアルアバターが引く手あまたなのか。それは、驚くほどお手頃な価格が理由だ。3Dモデルの作成ならなんと7800円から(税別、以下同)。おそらく撮影スタジオで記念日の写真を撮ってもらうよりも安い料金で、それでいて3Dモデルのクオリティーも申し分ない。

出張3Dスキャンサービスでも17万5000円、全身360度撮影システムキットが1台250万円と、こちらも業務向けサービス・機材から考えると破格の値段になる。

シェアオフィスの一室に3Dスキャナーを用意している

なぜそこまで安くできるのか。実はリアルアバターという会社は、代表取締役である岩山幸洋氏だけで営業しており、固定費が抑えられている。さらに、スタジオの3Dスキャナーは岩山氏が自作しており、低コストと高性能を両立させている。

興味深いのは、岩山氏が渡米中に3Dスキャナーの面白さに目覚め、研究を始めてハードもソフトも自分でつくって事業を始めたというストーリーだ。なぜそこまで情熱を燃やしているのか。今回、リアルアバターを取材して、全身スキャンと3Dモデル化を実際に体験。岩山氏に直撃インタビューもしてきたので、熱い思いも一緒にお伝えしていこう。


時代は平面から空間に、コロナでニーズ増

テレビやネット、紙メディア、はては街角の広告など、3D CGは今や日常で見かけない日はないほど様々なところで使われている。一方、実写ベースの3Dモデルに限ってみるとまだまだ発展途上中で、意外とその魅力が発見されていないのがもったいない。

例えば、実写の3Dモデルを利用すれば、平面の写真以上の情報量である「立体」として家族やペットの姿を残せる。

スマホで回転させながら見てもいいし、そのまま記念品として3Dプリンターでフィギュアとして出力も可能。子供の姿を記録しておき、遠い未来にVRやAR技術で昔の自分に会う──ということもできるかもしれない。もともと三次元の空間にあるものは立体のまま残すのがベストなのに、今まではその手段が安価に用意できなかったので、写真を用いていたわけだ。

昨今のコロナ禍における事情でいえば、オンラインイベントでの需要も高まっている。

例えば、東京大学だ。本年は新型コロナウィルスの感染拡大防止を理由に学内への入校制限を行っており来校が難しいため、高校生向けのオープンキャンパスをバーチャルSNSの「cluster」上で実施した。その際、安田講堂をはじめとする本郷キャンパスはCGで作成したが、登壇した五神総長はリアルアバターで撮られた実写3Dモデルを利用した。

3Dアバターといえば、ネットではキャラクターものが目立っているものの、エンタメ業界ではない、普通の会社が記者発表会や説明会などでキャラクターの姿で登壇するのはなかなか難しい。音楽アーティストのライブやファッションショーなどでも、実写の3Dアバターのほうが合うケースもあるだろう。

最近では「VRM」という3Dアバターの共通ファイル形式も用意されており、ネットの共有サービスに3Dアバターを登録しておけば、コミュニケーションツールやゲームなどに呼び出して使えるという仕組みも整えられてきている。

そうした実写3Dモデルを導入する際、リアルアバターの価格は「ちょっとやってみようかな……」と背中を後押ししてくれるはずだ。


えっ、実写3Dモデル作成を7800円で!? できらぁ!

実際に3Dスキャンを体験した話だが、拍子抜けするほどあっさり撮影できてしまったのが本音だ。

撮影を希望する場合、まず撮影予約フォームから申し込もう。スタジオは、都営浅草線・浅草駅のA4/A5出口に直結した共同オフィスの4Fと東京23区から行きやすい場所にある。

スタジオに入り、スキャンされる人は、岩山さんの指示に従ってスキャナーの中央に立ち、両手を開いて肘を少し曲げたアルファベットのAの形(通称「Aポーズ」)を取るだけ。ものの数十秒で終わってしまう。

加工自体も岩山さんが行ってくれており、10分程度ですぐにプレビューが可能。ここで確認してOKなら料金を支払い、簡易修正後にデータが送られてくるという内容になる。

データの加工も手間によって以下のように3段階に分かれている(以下、すべて税別)。

・360度撮影+3Dモデル作成+簡易調整後データ(.obj, .png):7800円
・上記に簡易リギング+3Dアバター用VRMファイル化(.fbx, .vrm):+4800円
・上2つに口パク(あ・い・う・え・お)+瞬きBlendShape設定:+3万7000円

3Dデータを動かすためには「リギング」という骨が曲がる場所を設定してあげる必要がある。「バーチャルキャスト」や「cluster」といったVRM対応のソーシャルVRサービスに持っていって利用したい場合は2番目が必要。ポリゴン数などに上限がある場合もあるので、事前にどのサービスで使うかを伝えておこう。目パチや口パクも使いたければ3番目を申し込もう。さらに以下のオプションも用意する。

・VRChat用UnityPackageお渡し:4000円
・(アドバンスドユーザー向け)全身リトポロジー:2万円

VRChatは現状VRMに対応しておらず、Unityというツールで変換してアバターをアップロードすることになる。リトポロジーはポリゴンの形状などを整える処理で、CGスキルのある経験者向けのオプションとなる。

単純に立体で記録したい、自分で動したいという色々なニーズに合わせて細かくプランを用意してくれているのがありがたい。なお、撮影の場合、全身黒色の衣装は特徴点が認識しにくいので、限界もある点は留意しておこう。

筆者もスキャンしていただきました 
リギングした状態のものをこちらのVRoid Hubで確認できます

なお、3Dスキャンというと、すでにスマートフォンやタブレットを利用して無料で実現してくれるアプリも出てきている。しかし、特に人間のサイズとなると、数十〜数百のカメラで周囲を囲み、きちんと照明を当てて撮影するスキャンスタジオに頼んだ方が、手間もかからないしクオリティーが高いものが仕上がるわけだ。


好きなアバターで自由にコミュニケーションできる未来を

さて気になるのは、なぜ岩山さんがこんなに安い価格で実写の3Dモデル作成を提供しているかという話だろう。その裏には、誰でも好きなアバターを持ち、XRでコミュニケーションできる未来を少しでも早く実現したいという想いがある。

「最終的に1人1アバター以上持っていて、バーチャル空間で誰とでも気軽に会えるような状況を作りたい。そこで重要なのが自分がアイデンティティを感じる体です。例えばキャラクターなど、違和感があるアバターでは自分らしく振る舞えない人もいます。自分を覚えてもらうためには、実写の方が適している場合もあります。そんなリアルの体をそのまま持って行きたい人のために、オプションとして3Dスキャンを提供しています」(岩山さん)

元々、岩山さんは旅行好きで、留学するほど海外にも興味を持っていた。

「日本人以外の誰かとコミュニケーションするのが楽しくて、それを仕事にしたかった。例えば、Skypeとかでコミュニケーションするように、今でも『VRChat』など、これからは『Facebook Horizon』などを利用してVR空間に集まってコミュニケーションできてしまう」(岩山さん)

時間と空間を飛び越えて、目の前で起こっていることをインターネット越しに誰かと共有できる──。

そんな面白さにとりつかれて、動画共有サービス「Ustream」が日本でよく知られるようになった2009年頃から、門外漢だった配信サービスの世界に飛び込んだ。さらに2014年にアメリカのサンフランシスコに渡った後、VRや実写3Dモデル作成の要となる「フォトグラメトリ」という技術に出会う。

「時間と空間を超えるという点でUstreamとVRは一緒。画面越しになる二次元のコミュニケーションも面白かったけど、自分がやらなくてもいいんじゃないかと思いました。今なら、建築のCADデータだってUnityに持っていったらバーチャル空間で見られるようになる。『デジタルツイン』じゃないですが、そこで自分が興味を持ったのは人間をどうやってデジタル空間に持っていくかというテーマで、だから3Dキャプチャーの道に入りました」(岩山さん)

岩山さんがスゴいのは、ハードもソフトも両方自分でやってしまう点だ。元々、ワークショップを開くほどArduinoやRaspberry Piなどに精通していたこともあり、これらとカメラモジュールを組み合わせて、フォトグラメトリ用の「RealityCapture」を使えば、独自に3Dスキャナーが作れるのではと考えた。

「iPadで3Dスキャンする方法も知っていましたが、『RealityCapture』の性能の高さを知って驚いたんです。1台は3Dスキャナーをつくってみたかったのでやってみました」(岩山さん)

そうしてスタジオ運用できるものを作成して、 海外の企業とも協力しながら一気に進化させた先に、今のリアルアバターで取り扱っている3Dスキャナーが存在する。

「未来予想図として、コミュニケーションが二次元から三次元にスイッチするのは間違いないけど、それがいつかはわからない。でも、誰かが少しずつ積み重ねていかないと未来は実現しない。7800円という価格はかなりキツいですが、自分が食べていける範囲で多くの人にサービスを提供し続けて、もっと大きな企業が参入してくるぐらいに魅力的なマーケットに育てたい」(岩山さん)

「Oculus Quest」をはじめとする安価なVRゴーグルが登場したり、iPhone/Android端末といったAR対応スマホが目覚しく進化したりと、身近なデバイスも「平面から空間」に移行してきている昨今。個人的な記録はもちろん、特に企業の新規ビジネスを担当している方なら、リアルアバターと組んで3Dアバターを活用してみてはいかがだろう。

 
(提供:リアルアバター

 
 
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