頭ナデナデやキスなど、至近距離にドキッ! VARK、「Cinderella switch ~ふたりでみるホロライブ~」 vol.2徹底レポ

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9月にVRライブプラットフォーム「VARK」で開催し、その斬新な形式やクオリティで大きな話題を集めた「VARK Presents. hololive Virtual LIVE series in VARK『Cinderella switch ~ふたりでみるホロライブ~』vol.1」。

詳細はPANORAに寄稿したレポートを読んでもらいたいが、VRだからこその体験が詰まったライブで、アフタートーク中に発表した第2弾も楽しみにしていた人は多かったはず。

そして10月24日、待望の「VARK Presents. hololive Virtual LIVE series in VARK『Cinderella switch ~ふたりでみるホロライブ~』vol.2」が開催。ホロライブ0期生で高性能バーチャルロボットのロボ子さんと、ホロライブ4期生でキュートな悪魔の常闇トワさん、「デビメタ」というコンビ名でコラボ配信も行っている仲良しの2人が出演した。

ライブへの参加方法は、VRゴーグル(Oculus Quest、Oculus Quest2、PlayStation VRのみ対応)、VARKのスマホアプリ、ニコニコ生放送の3種類あるが、今回も第1弾に続きVRゴーグルで視聴した。ライブの模様をレポートしていこう。


ステージで歌うトワさんはまさに「TMT」で、ロボ子さんも熱狂

改めて「ふたりでみるホロライブ」がどのようなライブなのかを説明すると、そのタイトルどおり、出演者の一人と一緒に、もう一人の出演者のステージを「ふたりでみる」ライブになる。

第一部、第二部、アフタートークの3部構成となっており、今回のvol.2の場合、トワさんがステージに立つ第一部では、ユーザーの隣にはロボ子さんがいて、一緒にトワさんのライブを鑑賞。ロボ子さんがステージに立つ第二部では、トワさんと一緒にロボ子さんのライブに参加する。そして、第一部と第二部のチケットをセットで購入した人だけ参加できるアフタートークでは、二人のトークを間近で楽しめるのだ。

第一部の開演時間になると、「タタタタタッ」という擬音を呟きながら、自分の左隣にロボ子さんが登場。和装衣装で、髪をロングに下ろし、猫耳まで付いている姿の可愛さに、出会い頭からドキッとさせられる。まさに、デートのような感覚だ。

開演前からハイテンションで、「チラって僕の事を触れたりもしちゃうので。そっちも、もちろんトワぴも、両方良いとこ取りで楽しんでいきましょう!」と、このライブの正しい楽しみ方も教えてくれた。

ステージに登場したトワさんは、可愛くポーズを取りながら、「こんやっぴー」とテンション高く自己紹介。客席から次々と飛んでくる星や花(有料ギフト)に驚きながらもはしゃぐ姿に、VRゴーグルとスマホアプリで視聴しているユーザーが送れる定型文のメッセージ欄には「TMT(トワ様、マジ天使)」という文字が大量に並ぶ。

多くの常闇眷属(ファンの総称)が待ちわびていた初のソロライブで、最初の曲に選んだ曲は「グラーヴェ」。人気ボカロP、nikiさんの曲で、トワさんが曲名を言った瞬間、隣のロボ子さんも「やばい、楽しみ」と小声で呟く。

曲が始まり、持ち前のパワフルなハスキーボイスを響かせていくトワさん。事前に収録したというコーラスも歌声にさらなる厚みを加えている。ロボ子さんも「カッコいいー!」と叫びながらペンライトを振り回し、後輩の歌声にノリノリだった。


男性ボーカル曲も、切ないバラードも歌いこなす可愛い小悪魔

MCでは、トワさんがデビューの頃から支えてくれた先輩と一緒にライブができることが嬉しいと語ると、ロボ子さんは照れながら「やばい、TMTなんだけど。どうしよう」と限界化。

2曲目は、アニメ「ノラガミ ARAGOTO」の主題歌「狂乱 Hey Kids!!」。間奏で「一緒に飛べー!」と叫ぶと、ステージを下りたトワさんが目の前に。「ジャンプ! ジャンプ!」と声をかけながら、手の届く距離でぴょんぴょんと飛び跳ねる。

MCでは、ファン代表のロボ子さんが「もっと近くで見たいなー。前に来て欲しいなあー」と大声でアピール。その声に応えて、再び目の前に来たトワさんは、「こんなガチ恋距離で恥ずかしいけど、今日だけはいいかなって」と言いながらハグをしてくれる。思わず上半身を大きく前に近づけると、「プレイエリアの外です」という警告メッセージが。VRの世界でも、アイドルはしっかりと守られていた。

3曲目は、菅田将暉さんの「さよならエレジー」。低音域も安定して伸びるトワさんの歌声は、男性ボーカルの曲にもぴったりだった。

4曲目は、アニメ「マクロスΔ」の挿入歌「GIRAFFE BLUES」。作中では銀河の歌姫たちが歌うバラード曲を感情豊かに歌い上げていく。曲の途中で、ロボ子さんが囁いた「やばいね」という言葉は、まさに自分も思っていたことだった。


高難度のボカロ曲でのパフォーマンスにトワさんも大満足

最後の曲を歌う前に、またまたステージを下りて近くに来てくれたトワさん。「頭、ナデナデできる?」と、頭を目の前に持ってきてくれたので、ここぞとばかりになでなでしてみた。当然、触覚はないのだが、目の前にいるトワさんに存在感がありすぎるため、実際に手を当てているような気持ちになり、少し照れくさい。

トワさんの初ライブを締めくくったのは、初めての歌ってみた動画として投稿した曲「brilliant」。生ライブで、約半年前に投稿した動画に劣らないどころか、超えるような歌声を披露。特に、ブレスを入れるタイミングが非常に少ない中、声量を落とさず声もぶれないまま、歌いきった大サビは圧巻だった。

MCでは、作曲者のnikiさんへの感謝を述べるとともに、「nikiさんに、『この曲、歌うのキツいですよ~』って言ったら、『人が歌えるように作ったものではないんでね』」と返事が返ってきたというエピソードを楽しそうに披露。また、練習の成果を本番で出せたことで、「トワも大満足~」と笑顔を見せた。

最後に可愛いポーズのファンサービスもしてくれたトワさんがステージを去ると、緊張して不安そうな様子を見せるロボ子さん。そんなところも可愛いが、「応援してくれる? じゃあ、最後になでてくれる?」とおねだりしてくる姿はさらに可愛い。


ロボ子さんのステージは、一緒に歌いたくなる曲で開幕

約1時間の休憩を挟んで第二部が開演。「やっほ~。間に合った~」と言いながら、左隣にトワさんがやってきた。「トワも、ちゃんとこれを持ってまーす」と右手のペンライトをアピール。ロボ子さんのステージを一緒に楽しみにしている様子が伝わってくる。

ロボ子さんは、なぜか横座りの姿勢で「はろーぼー!」と登場。筆者と同じく戸惑い気味のトワさんが「どんなポーズだ(笑)」と突っ込むと、「ちょっと寝転がってみたかった」とロボ子さん。笑いながら立ち上がると、「ホロライブ所属0期生のバーチャルロボット、ロボ子だよ~」と挨拶。隣のトワさんは、ロボ子さんの一言一言に対して、大きな声で楽しそうに返事をしている。

「1曲目から盛り上げていきたいなと思うので、皆さん一緒に合いの手をよろしくお願いしま~す」という曲振りから始まった1曲目は、アニメ「銀の匙 Silver Spoon」のエンディングテーマ「オトノナルホウヘ→」。「君が歌えば、僕も歌うから」という歌詞のとおり、聴いていると一緒に歌いたくなる曲で、トワさんも楽しそうにコールを入れていた。

ニコニコ視聴者がコメントに書いた「amzing」という単語の意味が分からないという可愛いポンコツぶりも見せてしまったMCを挟んで、2曲目はロボ子さんが大好きなアニメ「GGO(ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン)」の挿入歌「Independence」。1曲目からはガラリと雰囲気が変わって、テンポも速く力強い曲だ。間奏の英語セリフもかっこよく、MCでの失敗を取り戻す高性能ぶり。トワさんも「かっこいいー!」と声援を送っていた。


ロボ子さん念願のデレマス曲をライブで初披露!

「この後の曲が歌いたくて歌いたくて」という紹介から始まった3曲目は、ソーシャルゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」に登場するアイドル佐久間まゆの持ち曲「エヴリデイドリーム」。

一目惚れした相手へのまっすぐな思いを歌ったラブソングで、サビの「大好きだよ」を歌う時には両手で投げキッス。すると、赤い光で描かれた大きなハートが客席に向かって飛んでくる。さらに、ファンも、割れると中から「大好き!」の文字が出てくるくす玉のギフトを大量投下。アイドルとファンの共同作業で、ステージ演出の完成度がさらに増していた。

大サビの途中では、ステージを下りたロボ子さんが超至近距離に来て、目の前で歌いながら投げキッス。破壊力抜群のファンサに、隣で一緒にライブを観ていたトワさんも「可愛い~、大好き!」と大喜びだった。

MCでは、再び目の前に降りて来て、頭をなでさせてくれたり、なでてくれたりと、至近距離で積極的にコミュニケーションを取ってくれるロボ子さん。「君が今どこを見てるのかも、ロボ子、分かっちゃうよ~」と、隣に立つトワさん以上に小悪魔なムーブを見せていると、照れ屋の悪魔は「止めなさいよ~」と、先輩の悪ノリにストップをかけていた。

4曲目も、ロボ子さんが大好きなアニメからの選曲。「Re:ゼロから始める異世界生活」のエンディングテーマ「Stay Alive」を披露した。ロボ子さんの柔らかな声と非常に相性の良いバラードで、トワさんも歌声に聴き入りながら、サビなどではペンライトをゆっくりと左右に振って応援。筆者も同じようにペンライトを振りながら聴いていた。

再度、客席まで超接近してくれたMCを挟んでラストの曲は、「みんなが知っている曲」の「KING」。ロボ子さんが9月に投稿した最新の歌ってみた動画でもカバーしている人気のボカロ曲だ。動画でも印象的だった蠱惑的な笑い声から始まり、ラストまでどんどん盛り上げていく。

可愛さとかっこよさを兼ね備えた全力のパフォーマンスで力を使い果たしたのか、歌い終えた後はヘロヘロになってしまったロボ子さん。しかし、トワさんからのリクエストで、さまざまなポーズを披露してくれた。

最後は、「おつろぼー」という挨拶とともに退場。トワさんも「アフタートークにも来てくれたら嬉しいな」と手を振りながら、去っていった。


アフタートークでは、セトリ決めなどライブの裏話を披露

アフタートークの開演時間になると、ロボ子さんとトワさんは、お揃いの厨二病っぽい決めポーズで登場。ファンに、ライブの感想などを質問した後は、2人一緒にまた目の前にまで来てくれた。実は、「デビメタ」の2人が3Dの姿で共演するのは、このライブが初めて。貴重な2ショットを普段の配信ではあり得ない距離感で観ることができたわけだ。

その後は、それぞれがセトリの曲を決めた理由などを語り合う。トワさんは「波のあるような感じのセットリストに」ということも意識して曲を選んでいったそうだ。また、ロボ子さんは、これまでの歌配信などでは許可が取れず、歌うことができなかった曲をたくさん詰め込めたと嬉しそうだった。

30分のアフタートークの時間も半分を過ぎた頃、トワさんに促されてガチ恋距離まで近付いてきたロボ子さんからいきなりキス。それを間近で見たトワさんは思わず「おぉ……」と声を洩らす。その後、トワさんも同じくらいの距離まで近付いてはくれたものの、純情で照れ屋な悪魔からはキスしてもらえなかった。


2人がステージに戻った後は、11月に開催される『Cinderella switch ~ふたりでみるホロライブ~』のvol.3の詳細が発表。今度は、ホロライブ3期生の不知火フレアさんと、トワさんと同じ4期生の角巻わためさんのペアで、2人とも歌唱力が高く、来月も非常に楽しみだ。

先月のvol.1に比べると、vol.2はライブパートのMCでステージを下りて近くに来てくれる回数や時間が増えていた。おそらく、vol.1の参加者の感想などを元に、ますます楽しいライブにするために改善したのだろう。

本ライブの企画は、発表時にvol.3までの開催はすでに予告していたのだが、来月でラストなどにせず、定番のイベントとして、その先もさまざまな組み合わせで開催し続けてほしい。

(TEXT by Daisuke Marumoto

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