これぞ顧客が求めていたVRライブ! VARK、「Cinderella switch ~ふたりでみるホロライブ~」 vol.1徹底レポート

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9月27日(日)にVRライブプラットフォーム「VARK」で開催された、バーチャルライブ「VARK Presents. hololive Virtual LIVE series in VARK『Cinderella switch ~ふたりでみるホロライブ~』vol.1」(関連ニュース)。

出演者は、ホロライブの人気VTuber、3期生で自称「宝鐘海賊団船長」の宝鐘マリンさんと、4期生で背中の小さな羽も可愛い天使の天音かなたさんの2人で、一人がステージに立っているときに、もう一人はユーザーの隣で一緒にライブを見るという斬新なスタイルの「連番ライブ」形式で実施した。

参加方法は、VRゴーグル(Oculus QuestとPlayStation VRのみ対応)、VARKのスマホアプリ、ニコニコ生放送と3種類を用意。9月頭に発表されたライブの概要を読んだときから「企画者、天才だな」と思い、開催日を楽しみに待っていたのだが、VRゴーグルを装着しての「連番ライブ」参加は、その期待を大きく上回る体験。バーチャルの世界だからこそ実現した夢のようなライブだった。

ここでは「連番ライブ」ならではの魅力を最大限楽しめるVRゴーグル視聴による感想をレポートしていく。以下、スクリーンショットは基本的にVR版のものだ。


かなたさんの熱いライブをマリン船長がさらに盛り上げる

ライブは、かなたさんがステージに立つ一部と、マリンさんがステージに立つ二部。そして、一部と二部のチケットをセット購入した人だけが参加できるアフタートークの3部構成だった。

第一部の開演時間になると、「お待たせ~待った~? マリンちゃんだお♪」と言いながらペンライトを持ったマリンさんが登場。客席の最前にいる自分のすぐ左、手を伸ばせば届くほど近くに立って(ニコニコ生放送の場合は、画面左下のワイプに登場)、こちらを見ながら「今日は、かなたんのライブのデートですね。やだ! そんなジロジロ見ても無駄ですよ」「そんな気安く頭を撫で撫でしたらダメですよ。ちょっと嬉しいけどね」など、普段の配信と変わらないハイテンションで話しかけてくれる。

VRでは近さを感じられる
ニコ生版はワイプで登場

このままずっと隣でマリンさんのフリートークを聴いているのも楽しいだろうな、などと思っていると、ステージ奥のスクリーンとSEでカウントダウンがスタート。「一緒にカウントダウンしよう!」とマリンさんのテンションもさらに上がっていく。

カウントがゼロになり会場が一瞬暗くなった後、再び明かりが点くと、ステージ中央には元気に両手を振るかなたさんが。「へーい! ホロライブ4期生、かなたんこと天音かなたでーす」と自己紹介すると、隣のマリンさんも大はしゃぎしながら「こんかなたー!」と声援を送る。

その声はかなたさんにも届いており、楽しい掛け合いが始まった。

かなた「遠くに見覚えのあるおばさまが……」
マリン「おばさま、じゃないよー!」
かなた「おばさーん!」
マリン「おばさん、じゃない!」

通常のオンラインライブでは、観客がどれだけ叫ぼうとその声を出演者に届けることはできず、文字によるコメントなどを送るしかない。しかし、この「連番ライブ」では、観客代表でもあるマリンさんが出演者のかなたさんと音声でのやり取りが行えることで、MCがよりリアルライブに近い空気が感じられた。VRライブだからこそ実現した公演形式によって、オンラインライブの大きなマイナス要素が緩和されるのも興味深い現象だ。

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かなたさんの1曲目は、7月の3Dお披露目配信でも歌った思い出の曲「劣等上等」。愛らしいルックスからは想像し難い低音に、ボカロ曲ならではの超高音。持ち前の音域の広さをフルに生かして熱唱していく。

隣では、ペンライトを持ったマリンさんも大盛り上がり。基本、ステージを見ながら、かなたさんに声援を送ったり、コールを入れたりしているのだが、時折こちらを見ては「カッコ良いよね!」などと語りかけてくれる。

こちらはニコ生のスクリーンショットとなる

2曲目は、歌ってみた動画も投稿した椎名林檎&宮本浩次の「獣ゆく細道」。男性パートと女性パートを切り替えながら歌うという、かなたさんならではのパフォーマンスを披露。

その後も、「アウトサイダー」「アディショナルメモリー」「ゴーストルール」といった得意の曲を歌っていき、「アディショナルメモリー」のイントロでは、ステージを下りて、目の前にも来てくれた。

消費カロリー高めな曲を5曲も熱唱しても、まったく疲れを見せないかなたさん。このライブに向けて続けてきた筋トレの成果と喜ぶ姿も可愛らしい。また、隣に立つマリンさんも、MC中、かなたさんに「僕より疲れていらっしゃる?」などといじられながらも、ステージに立つ仲良しな後輩へ全力で声援を送り続けていた。

デビュー直後から歌唱力の高さに定評のあったかなたさんにとって、本人もファンも待ちわびていたはずの初有料ライブ。「連番ライブ」という形式で、マリンさんと一緒にライブを見られたことで、その楽しさはきっと何割増しにもなったはずだ。


マリン船長のライブを見ながら、かなたさんの初デートの相手に?

1時間のインターバルを挟んでの二部は、マリンさんとかなたさんのポジションが交代。開演予定時間になると、すぐ隣にかなたさんが現れた。

「ちょっと待った? 今日は連番でお隣失礼します」と言いながら、ぺこりと頭を下げる姿からすでに可愛く、まさに天使。「僕、船長の歌、好きなんだよね。君も好きでしょ?」「コールとかもけっこう完璧なやつがあるから、一緒にやろう!」「どうだった僕のライブ? 見てくれた?」と休みなく話しかけてくれる。

少し照れながら話した「今日はライブデートということで。僕、人生初めてのデートなんだけど、マジで。どうしたら良いかな?」という言葉の初々しさには、ライブの開演前からテンションが最高潮になった。

平面にするとわかりにくいが、VR版ではすぐそばにかなたさんがいる
ニコ生版のワイプでは感じられない存在の生々しさだ

カウントダウンの後、会場の明かりが点くと、コートを羽織ったフルアーマー姿のマリンさんがステージに登場。「キミたちー見てくれてますかー?」とスタートからハイテンション。最近、セリフや動きを忘れがちなセクシーポーズ付き自己紹介も披露すると、「さっきまで隣にいた女の子がアイドルとしてステージに立つ姿を見たら、興奮するんじゃない?」とフェチを語るなど、ステージ上でもいつものマリンさんだ。

かなたさんとも掛け合いながら十分に会場を暖めた後の1曲目は、「隣にかなたんがいるから、浮気防止に」とアニメ「うる星やつら」の主題歌「ラムのラブソング」を披露。

間奏ではステージを下りて目の前に移動し、ガチ恋距離で「ダーリン浮気は許さないっちゃ」「キミたちーマリンのこと、愛してるー?」と呼びかける。マリンさんの柔らかな歌声も相まって、熱い曲が多かったかなたさんのステージとは異なる、可愛いさ全開のパフォーマンスだった。

MC中、マリンさんが水を飲んでいる時には、隣のかなたさんが「あれ? みんな、僕、浮気相手なの? 初めてのデートなんだけど……」と可愛い反応。

マリン「かなたん、悪いけれど、そこのキミたちは船長が本命なんだよ」
かなた「そんなことないよね? そんなことないよね?」

ライブ中、二人のアイドルに取り合われるという、ラブコメの主人公でもなさそうなシチュエーションを体験してしまった。

その後も楽しいMC(兼マリンさんの体力回復タイム)を挟みながら、UNISON SQUARE GARDENの「天国と地獄」、ポルノグラフィティの「サウタージ」、マリンさんが大好きなゲーム「サクラ大戦3」の主題歌「御旗のもとに」を披露。最後は、バリエーション豊かなコールも楽しい「IOSYS」制作のオリジナルソング「Ahoy!!我ら宝鐘海賊団★」で大トリを大いに盛り上げていく。隣のかなたさんのコールも完璧だった。

MCの後は、お決まりの「ヨーソロー」「出港ー!」の挨拶でマリンさんが退場。かなたさんが「また後で会おうね」と手を振って会場を去ると、二部が終了した。


「おまけが本編」な超接近のアフタートーク

30分のインターバルの後のアフタートークが開演すると、マリンさんとかなたさんがステージに登場。それぞれのライブの感想などで盛り上がった後は、2人揃って客席に降りて来て、また手で触れそうな近距離に。かなたさんが可愛い顔を近づけてくると、セクシーボディーのマリンさんは胸を揺らしてアピール。「どっちが良いの?」と、2人による自分の取り合いが再び展開される。

視聴者からのリクエストに応える時間には、隣で一緒にライブを見ていた時や、ライブ中にステージを下りてきた時よりも近付いてきた2人が頭を撫でてくれたり、キスしようと顔を近づけてきたり、抱きしめてくれたりという大サービスをしてくれた。一部、二部ともに最高のVRライブだったのだが、「本編はこのアフタートークだったのでは?」という感想も頭をよぎった。

ニコ生版も近さはわかるが、自分のパーソナルスペースに入られているという感覚はない。このアフタートークこそぜひVRゴーグルで体験してほしい

再びステージに戻った後は、この神企画「Cinderella switch ~ふたりでみるホロライブ~」の第2弾の日程と出演者が発表。10月24日には、ホロライブ4期生の常闇トワさんと、0期生のロボ子さんによる連番ライブが開催される。この2人も歌唱力には定評があるだけに、次の公演も楽しみだ。

 
筆者は、リアルタイムでVR視聴をした後、ニコニコ生放送のアーカイブでも視聴。ニコニコならではのカメラワークも魅力的ではあったが、ホロライブメンバーの隣で一緒にライブを見ていることをより強く感じられるのは、やはりVR視聴だった。こちらを向いて話しかけてくれる時だけでなく、ライブ中にふと隣に目をやると、ステージ側を向いているマリンさんやかなたさんの横顔が見える。そんな体験ができるのも、VR空間ならではだろう。

アフタートークで2人が客席に降りてきた時には、ニコニコ生放送もワイプによる表示ではなかったため、距離感の近さはかなり感じられたのだが、抱きしめられたりするときの破壊力はやはりVR視聴の方が上だ。10月13日に発売される「Oculus Quest 2」でハードルは下がってきたが、まだ決して安い買い物ではないVRゴーグル。しかし、この連番ライブは、VR機材導入の大きな動機にする価値があるコンテンツだと確信している。

また、連番ライブのチケットを購入する際には、絶対に通し券がオススメ。ステージに立つ推しと隣に立つ推しの両方が楽しめる上に、サービス満点のアフタートークにも参加できるのだから、資金的な条件が許すなら、それ以外の選択肢はあり得ない。

(TEXT by Daisuke Marumoto

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